10月4日(金)、お店に着く前にJさんのツイートで拝見したところによると、先着のお客さんだけ「伊勢海老のトマトソース煮」があるとのこと。
先客の方が伊勢海老を召し上がっているのを確認します。
そわそわ待っていると、まずは小付けが登場。
ちりめん山椒と万願寺唐辛子の炒めもの。
贅沢な山椒使いでヒリリと舌が痺れる風味で、意外だったのはコンフィのように底にたんまり油が残っていた点。
多分その油がグレープシードオイルだったのですよね。
クセのないいい油ですねえ。
トマトソース煮…、のメインは鶏つくね。
どうやら伊勢海老は、本当に先着1名だったようです。
とはいえ米花さんの絶品つくねを新しい趣向でいただけるとあって、願ったり叶ったりというところ。
玉ねぎはゴリッとした使い方ですが、中までしっかり火が入ってとろっとして甘々。
トマトソースの酸味と合わせて、ここだけ味の深いシチューのようになっています。
とはいえ、旨みはビーフではなく、鶏。
ただこれが大きめのハンバーグくらいのボリューム感のつくねで、肉それ自体、ソース煮浸み出す脂、どちらも驚くほどに、まっすぐないい味なのですよねえ。
伊勢海老も気にはなりましたが、鶏つくねは間違いなく大正解だったなあと思った次第。
一緒に煮込まれていたと見えて、伊勢海老のヒゲが紛れ込んでいました。
お野菜に染みた伊勢海老の出汁で、まるでそこに伊勢海老がいるような仕上がり。
というわけで、結果として伊勢海老まである意味で楽しませていただきながら、ごちそう様でした!