1月4日(土)、三が日は終えましたが、週末ということでまだ年始休みのお店が多い中、この日も飲食店のSNSをチェックして、この日から営業開始のコーヒー屋さんに伺うことに。
ということで、年末にも伺った蕪木さん。
前回はひっそり移転再開した直後で客足はほどほどでしたが、さすがに周知されたのかこの日はカウンターはぎっしり満席。
テーブル席に案内されましたが、こちらもカウンターと同じ栗の木をお使いのようです。
突っ伏して眠りたくなる触り心地のよさ。
うっとり。
「会話はお静かに」という注意のあるお店なので、しんとした中コーヒーを待ちます。
2人組でいらっしゃったお客さんがめいめいの文庫本を取り出して読み始める様子も目にしました。
僕はカウンターの中でご主人が次々にコーヒーを落としていく様をじっと見ながら、そのときを待ちました。
果香(かこう)。
木苺のような上品で鮮やかな果実感。
ちょっと酸味のような要素が多めで、全体としては軽やかな印象を受けるチョコレートです。
オリザ(中深煎り)。
軽やかさと独特の華やかさ。
今回は、3種類用意されたブレンドメニューのうち1番軽いこちらに。
深煎りのときは重すぎずだったのに対して、中深煎りのこちらは軽すぎず。
極端に振れてそれぞれのメニューを際立たせるわけではなく、ご主人自身この辺りのボディ感みたいものが好きで、胸を張って出しているのだろうなあと感じました。
ご主人はいつも焙煎に回っていて、過去2回はスタッフの女性がコーヒーを淹れてくださっていたのですけど(他店でも縁のある腕の立つ女性)、今回初めてご主人に淹れていただく幸運に賜りました。
思ったよりもサラサラと流れるようにドリップしていたのが印象的でしたが、チョコレートまで自家製にするというなかなかなスタイルを淡々とこなす自然体な蕪木さんっぽいところなのかもなあと思いながら、ごちそう様でした!