続いても4日に新年初営業だった湯島の「ties(タイズ)」さん。
年末年始の間、なぜか無性にショートケーキを食べたくなって、このお店のそれが頭に浮かんでいたのですよね。
と思ったら、苺の入荷がないのかこの日はショーケースに見当たらず、代わりに目を奪われたケーキを注文しました。
キウイのタルト。
パティスリーで5年も修業したというご主人が作るお菓子がお店の人気のひとつですが、これはまた群を抜いて綺麗。
種の周りの赤いレッドキウイというキウイで、酸味は控えめ。
タルトの上にはバナナのクリームが乗っています。
飾り付けるセンスも然ることながら、やはりパティシエの腕が出るのはタルトの焼き。
「カフェスイーツ」というと焼き込みすぎのものが出たりしますが、こちらは絶妙な浅めの色付きでした。
フレッシュなフルーツを包むやさしい味。
キウイがもちろん目立っていますが、食べると意外と内側のクリームの分量が多いので、コーヒーとの組み合わせも収まりのいい感じに。
ジューシーな果汁、キウイの香りが華やかに広がります。
イブラヒムモカ。
主役のコーヒーは30g110cc抽出ということで、かなり濃いめ。
30gと豆の量が多い分コーヒーが落ちるのに時間がかかるので、メニューには「時間に余裕をもって」という注意書きがあります。
以前伺った際は、凄まじいパンチに面食らった記憶があったのですけど、今回は苦みの強さといい乾いた感じの香りといいとても心地よく感じられました。
コーヒー自体が変わったというよりは、こちらのコンディションとか慣れみたいなものもあるのだと思います。
とはいっても、同系統のお店の中ではかなり強めのコーヒーでした。
ファイブブレンド。
メニューで自家焙煎コーヒーの欄と分けて「オールドビーンズ」という項目もあったので、そちらからも1杯。
「こちらは自家焙煎ではありませんが大丈夫ですか?」
と確認がありました。
こちらも十分に力強くて、香りも味もいいのですけど、やっぱり自家焙煎の方に比べるとどこか頼りなく感じてしまう気がします。
自家焙煎強い。
順番が逆だったらもう少し印象が違ったかもしれませんが、やっぱりこちらでは自家焙煎のメニューから選ぼうと思った次第です。
とはいえ、強すぎるコーヒーが苦手な方には選択肢としてオールドビーンズもいいと思います。
注意書き通り結構待ち時間は長いのですけど、たくさん待って美味しいコーヒーにありつける経験を重ねるにつけ、珈琲店で5年、パティスリーで4年と修業を重ねてから自分のお店を出したご主人の人生を思いしみじみとしてしまう今日この頃です。
帰り際「1杯目と2杯目どちらがお口に合いましたか?」と聞かれて「1杯目です!」「よかったです!」と言葉を交わしてニッコニコでごちそう様でした!