仕事帰りに駒込へ。
KABOちゃんに通い始めた頃から常連のお客さんに勧められながらまだいただいていなかったメニューがあったのですけど、この頃のお店のツイートでメニューに入っていたのですよね。
もう一つ、以前僕がいただいたときから変更があったと聞いたメニューもあったので、そちらも合わせて2品を注文。
近況報告などしながら、氷を待ちます。
酒粕。
ひと口に「酒粕」といっても、モノによって全く違う食品なのではないかというくらい差があるのですけど、ご主人こだわりのチョイスは「鏡山」。
この日は2杯食べ切るのが若干不安だったので、こちらは少なめで用意していただいています。
「食べ切れるか」なんて杞憂に終わりましたけどね!
贅沢にたっぷりかけられた酒粕ソースは、見た目もそうですけどヨーグルトチックなところがありますが、妖艶な香りとフルーティーな味わいが特徴。
ちょっと苦みも伴うような複雑な甘みが口に残ります。
酒粕の氷は、このデロッとした濃厚なソースだけでも魅力満点なのですけど、白眉は氷のしゃりしゃりした舌触りとひんやりした温度感で楽しむ日本酒の風味。
氷が融けて口の中の温度が戻るにつれ、風味もまた強まるのです。
白×白で見づらいですが、どっぷりこれでもかと注がれたソース。
「さささ、遠慮せずにもう一杯!」と勧められるがまま酔いしれるようにいただきました。
イチゴみるく。
以前はメニュー名に「くだきたて」という枕が付いていて、注文のたびに目の前でイチゴを潰してソースを仕上げていらっしゃったのですよね。
それが、そのままの方がいいのではないかということでこのスタイルにしてみたのだそう。
いわば「くだく前イチゴみるく」になったわけです。
ぷちぷちっと弾けるイチゴの食感と、瞬間的に風味が解放されるような食味は、砕いたものと比べて「不均質」が生む美味しさの点で勝っていそうです。
この方が食べていて油断できなさというか、シンプルに言って楽しさがあるのですよね。
イチゴとみるくの相性が抜群なのは言わずもがなですが、若干イチゴの酸味を感じやすいようでみるくの甘みとのコントラストも秀逸。
「くだきたて」ももちろんあれはあれで素晴らしかったのでまたいただく機会があればと思いますが、あえて工数を減らした意味が感じられる魅力の感じられる一杯でした。
変化、進化のあるお店はやっぱり魅力的だなと思いながら、ごちそう様でした!