荻窪の「吉田カレー」さんがTwitter上の「クリームシチューはご飯にかけるか否か」みたいなやりとりから発展して、1日限定でチキンクリームシチューを提供されていうことでウッキウキで伺います。
吉田カレーファンのみなさんはさすが強者揃いでやや後方からのスタートとなりましたが、無事に限定数の中に入ることができました。
通常のカレーメニューはなくクリームシチューのみの営業でしたが、バナナミルクはご用意があるということで注文。
というわけで久しぶりのバナナミルク。
シチューに合うのか不安もあったのですけど、他にも頼んでいるお客さんが多かったのでちょっと安心。
バナナだけでなく乳脂の濃厚さで重みがあるのですけど、甘さ推しではないのでぐびぐび飲み進めてしまいます。
カレー…もとい、シチューが出てくる前に飲みすぎないように注意しながらいただきまして。
チキンクリームシチュー。
チキンにジャガイモ、ブロッコリー。
「小麦粉不使用のクリームシチューに付け合わせを混ぜると結局カレーになる」ということでアチャールも付けたそう。
チキンはしっとりして、強い旨みで味濃く仕上がっています。
仕上げのピンクペッパーも、食べているうちにときどき口に飛び込んできて印象的。
アチャール。
これがなるほど、まったく違和感なくシチューに馴染みます。
カレーと合わせるとき以上にスパイスが目立って、ホールスパイスの弾け感も出色の存在感がありました。
ブロッコリーはくたっとやわらか仕上げ。
味もしっかり付いていたように思いますが、シチューをくぐらせて浸みこませながらいただきます。
ターメリック色に色付いたジャガイモは、クミンもたっぷり絡んでいて目から入る情報がすでにスパイシー。
こちらはブロッコリーと対称的に浅い火入れでガシッと固さを残してあって、表面のスパイスと内側のほくほくイモ自体の甘みのメリハリが効いています。
シチューらしい具材ではありますが、普通のクリームシチューとはまったく異なった仕上がりになっているところが秀逸でした。
スープは、何かスパイスなのかもしれませんが、個人的にはすごく生姜を感じたように思います。
スープをベースに、具材からスパイスを受け取って全体としてカレーに仕上がる。
そんなクリームシチューでした。
シチューとしての完成度を仕上げつつ、カレーっぽさ、そして吉田カレーらしさを随所に散らした至極のカレーでした。…いやシチューでした。
これからも限定メニューが気になって仕方ないな!と思いながら、ごちそう様でした!