学生時代からお世話になっているシェフのお店「ビストロ・ルミエル」さんが、一時休業していましたが、テイクアウトで営業再開したと伺ってお邪魔してみることに。
手探りでテイクアウトを始めているので、それぞれ店主さんの個性が出ていたりしがちなのですけど、こちらはとにかく真面目。
できる限り渡す直前に仕上げて、温かいものは温かい状態で渡そうと試みていらっしゃるようでした。
前菜3種盛り。
お店でいただいたことのある、なじみ深いお料理が詰まっています。
自家製ハム。
しっとりしたロース肉にやさしい薫香。
下にはマヨソースが隠れています。
こちらは極レアに仕上げたホタテのポワレ。
表面に焼き目を付けて香ばしさを出してはいますが、ほぼ生のホタテを食べているような感覚。
トリッパの煮込みは冷めてもお肉が柔らかいので、テイクアウトの定番ですね。
甘みの強いトマトソースが、添えられたとろとろの茄子にもよく染みます。
シェフのスペシャリテであるビーフストロガノフ。
ソースにはビーフとマッシュルーム。
バターライス側にもマッシュルーム、そしてコルニッション。
ビーフの旨みとマッシュルームの香り、そしてサワークリームの爽やかな酸味。
ソース自体はこってり系ですけど、後味にくどさがないのですよねえ。
ぽくぽく固めに炊き上げたバターライスに、コルニッションの酸味も全体の印象を爽やかに。
パンも付けていただけました。
というわけで。
シェフのスペシャリテであるビーフストロガノフを初めていただいたのは10年近く前になりますが、「スペシャリテ」という言葉の意味から、レシピのこだわりまで聞かせてくださったのが昨日のことのように思い出されます。
あれから何度となくいただいてきたこのビーフストロガノフですけど、現在のような事態の中でこれを武器にしてシェフが闘っている姿というのはなかなか感慨深いものがあってグッときた次第です。
今までで一番美味しかったな!と思いながら、ごちそう様でした!