lockandgo65

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「数値の安全と皆さんの安心は常にセット」#小池ゆりこに物申す で語られた豊洲市場移転問題。

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このブログを読んでくださっている方は市場が好きだったり、少なくとも市場に興味のあったりする方が多いと思うので既にチェックされているかもしれませんが、以下の動画はご覧になったでしょうか。

 

来週日曜日の7月5日、現職都知事の任期満了に伴う都知事選挙の投開票が行われます。

 

現職の小池百合子都知事は、新型コロナウイルス感染症の対応もあり、6月26日現在街頭に立って選挙活動を行っておらず、Twitter上で「#小池ゆりこに物申す」というハッシュタグで質問や意見を募集。動画で回答するという形で、自身の実績や政策をアピールしています。

豊洲市場移転問題に関しての話題なので、取り上げておこうと思った次第です。

といっても、約10分の動画なので観てしまうのが1番早いですし、その方が間違いがないのでご視聴をおすすめします。

 

ただ、「動画を集中して観る時間を作れない」とか「再生回数に貢献したくない」とかいう事情もあるかと思いましたので、内容をテキストにまとめてみます。

質問1:2年間の延期は無駄だったのではないか?

「結果的に豊洲市場の移転は無事に完了しまして、最近はコロナの影響もあって厳しい状況もあったんですが、市場のみなさんも、都民の胃袋を担う責任とやる気でいま大変活発にまた活気を取り戻しておられるところであります」

コロナの影響については、僕も市場関係者の皆さんから「経験したことがないほど」魚が売れなかったと聞いていますが、現在はかなり回復したような話も耳にします。

飲食店街は、まだ客入りが戻ったとは言えませんが、6月8日に一般客の入場禁止が解除されました。

「2年間の延期がなければどうなっていたか。あるはずの盛り土に代わる追加対策工事を行うこともありませんでしたし、また追加対策工事をせずに移転していた場合は大混乱。(移転は)不可能だったという風に言い切れると思います」

 質問に対する回答としては、「追加対策工事が必要だったので、延期も必要だった」ということのようです。

質問2:地下空間は結果的にあった方がよかったのでは?追加対策工事自体、必要なかったのでは?

「当時は盛り土っていうのがなくても、地下水を直接飲むわけでもないし、そのまま飲んでも健康安全上問題ないんだから、追加対策は必要ないとおっしゃる方々がおられたのは事実です。あえてここで指摘しておきます」

 「盛り土がなくても安全上問題ない」という指摘があったことは認めています。

では、なぜ工事が必要だったのか。

「豊洲市場をお使いになるのは主に仲卸の皆さんなんですね。私が知事に就任する前から築地での現地での再開発ができる、できない。豊洲市場の土地は安全なんだ、いやそうじゃないんだ…、と論戦が長っながと続いてきたことを知っております

 

 そしてその間にどうなったかというと、仲卸の皆さんが都政に対して大変な不信感を募らせた。大変根深いものもあったということでございます」

市場側に不信感が高まっていたため、以下の約束をしたそうです。

「2メートル掘り下げて、さらに4メートルの土を盛るというものでありました。その結果どんどんこの対策費っていうのも増えていくわけですね。

 

全体の予算が約4千億円だったのが、そこからどんどんどんどん追加ということをやった結果、2015年で5800億円を超える、と。6千億円近いお金がかかって豊洲市場ができたわけであります」

 「追加対策工事は必要なかったのではないか」という質問に対して、当時「必要ない」という指摘はあったものの、市場側に不信感が高まっていたため、工事を約束し、その結果予算が膨れ上がった、というのがここまでの説明です。

「当時、豊洲移転派の方々まで口を揃えて『あるはずの盛り土がないのはとんでもないじゃないか』、まあ怒りも噴き出したところであります。そこで対策として地下にコンクリートを打ちまして、地下水を管理する追加対策工事を行ったということです。

 

地下の空間のところへ水も随分溢れていました。まず水の工事とコンクリを打ったということです。このような工事を経まして、いま仲卸の皆さんは豊洲に移転を最終的に決められるわけですけど」

質問2への回答は上手くかみ合っていなかったようにも感じますが、説明する流れでそのまま質問3へ移ります。

質問3:地下の工事がなければ豊洲に移転はなかったのか?

ここでもまずは、市場側の不信感に触れます。

「『何度も都に裏切られた』ということもはっきりおっしゃる仲卸さんもおられたわけでございまして、約束の盛り土がなかったことがその点、ダメ押しになった。追加対策工事がなければとても移転に応じていただけるというものでもなくなったわけでもありました」

 そして次に、専門家会議でも工事の必要性が指摘されたということが説明されます。

「豊洲の土壌汚染対策の専門家会議っていうのがありまして、平田座長という専門の先生も、盛り土がなかったということについては大変怒られまして、そして工事の必要性を表明されたというのが時系列で振り返ってみた流れであります」

質問4:最初に知事が立ち止まろうと思ったのはなぜか?

「土壌汚染対策工事っていうのが、それまでにも860億円以上かけているんですね。その後完了した後2年間、モニタリング調査を行うっていう予定になっていたんです。で、実際やっていました」

また、環境省が管轄する土壌汚染問題については、環境大臣として関わってきた実績を強調します。

「豊洲においては、工事後に地下水が汚染されていないか、定期的に調査をするということで、豊洲を開場するという手はずになっていたんですが、その調査を最後まで見届けることなく豊洲の開場日がバーンと舛添都政において決定をされていたということです。そこでまず開場を一旦延期。そしてモニタリングを見届ける必要があるという風に判断をいたしました」

舛添前都知事はこのことについて自身のブログ(2017年10月17日)で、2014年12月に安全宣言を行っていたことを指摘し、「『念には念を入れて』調査をしているのであって、調査と開場とに法的因果関係がないということである。このことを、小池知事やマスコミは理解していないのではないか」と反論しています。

「市場の開場は、その結果遅れて延期となったわけですが、9回目のモニタリング調査でありますが、いきなり環境基準の79倍のベンゼンが検出ということになりました。

モニタリング調査を最後まで見届けるべき、というように私判断したんですが」

しかし結果的に地下水から基準値を大きく超えるベンゼンが検出されました。このことについて評価は割れた記憶がありますが、今回はそこには触れず次の質問へ。

質問5:なぜモニタリング調査を最後まで見届けるという判断をしたんですか?

「安全安心というのは、数値の安全と、それから皆さんが考える安心。これはセットだと常に考えております。リスクコミュニケーションという言葉も使われますよね」

 当時も、また現在のコロナ対応をめぐってもキーワードとなっている「安全と安心」というワードですね。

リスクコミュニケ―ションについては、経済産業省の説明を以下に紹介しておきます。

「安全など事業活動にかかわるリスクは、少ないことが望ましいのですが、リスクをゼロにすることはできません。このため、上手にリスクとつきあっていくことが重要になります。特に、多種多様な化学物質を扱っている事業者は、そうした化学物質の環境リスクを踏まえて適正な管理を行うことが重要です。そのためには事業者が地域の行政や住民と情報を共有し、リスクに関するコミュニケーションを行うことが必要になってきます。これがリスクコミュニケーションです」

「仲卸の皆さんにも安心して移転していただくためには、まず最後までモニタリング調査を見届ける。また豊洲市場の開場後に、万が一環境基準を大きく上回る有害物質が出て、建物が出来た後に追加工事ということになると、それは難しい。

 

よって、立ち止まる必要があったということですね。そして2年延長後に豊洲移転が完了しました」

 「安全と安心はセットで考える必要がある」「仲卸の皆さんに安心して移転していただくためには」最後までモニタリングを見届ける必要があった、ということのようです。

質問6:2年の延長を経て豊洲移転したことについて、知事の受け止めは?

「結果的にも豊洲市場に移転ができました。そこで工事は必要なかった、2年間の延期も必要なかったって今になっておっしゃる方がいらっしゃるんですが、この今ご説明したようなプロセスがあったからこそ、皆さんがターレ―でダーッと橋を越えて築地から豊洲への移転ができた、と。壮観な状況でしたね。移転の状況。どうぞこの件については、市場の皆さんにもぜひお聞きいただきたいと思います」

そして、再度「安全と安心」に触れます。

「都民の皆さんも立ち止まって検証したからこそ、安全安心を確認できていると思います。

必要な延期、そして検証だったと私は考えております」

質問7:無駄に豊洲移転を遅らせて、環状2号線の開通が遅れたのではないか?

「あそこで立ち止まらないで予定通り豊洲市場の開場を進めていたら、豊洲の完成後に地下空間も発見されていた。数値も上がっていた。建物が完成した後ですと、地下空間の追加工事ってもっとややこしくなったわけですね。時間とお金がかかるものになった、ということで先ほども申し上げた通り、私は必要な延期と考えております」

確かにベンゼンの基準値超えが移転後に発覚していたら、それは大きな騒ぎになったであろうことは想像に難くありません。

環状2号線も当初の計画は変更はされましたが、2020年に間に合う形で交通の確保もできております。

質問8:築地市場・豊洲市場移転問題。結局豊洲は安全だということで問題なかったのではないか?

「移転するのは、食を扱う市場ですね。安全だけではなく、消費者の安心がなくては食を扱う市場関係者の皆さんも安心して移転することはできないわけですね」

安全だけでなく、消費者、市場関係者の安心がなければ移転できなかった、と再び強調します。

「そしてお魚、お野菜を召し上がるのは都民の皆さんなわけですから、あの当時立ち止まって追加対策工事を行って安全を確認し、安心を追求したからこそ、今の豊洲市場への安全で安心な移転、そして現在の賑わいが確保できたと言えると思います」

 最後のまとめも「安全と安心」でした。

 

 というわけで、現場からは以上です。

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