予定が詰まっていて速足気味に市場を回ってきたこの日も、朝ごはんは「米花」さんへ。
お久しぶりの方と挨拶したりするなどできて、予定にねじ込んで伺った甲斐がありました。
お茶はジャスミン的な香りが強め。
メインかと思いましたが、後々に副菜だと判明した1皿。
山椒が効きに効いた身欠きにしん煮と、万願寺唐辛子の煮物。
万願寺唐辛子は甘めの味付けでしたが、かなり辛みの強いものだったので2口目からは警戒していただきました。
にしんは見るからに香ってきそうな実山椒ざんまい。
にしんの独特の香りと山椒の香りは、想像以上にぴったりとハマります。
それにしても山椒がたっぷりで口がすーすー。
そして本当のメインはまぐろ刺身。
3種盛りの豪華さに目を奪われますが、そもそもボリュームが凄まじく贅沢です。
より黒々とした赤身がビーフジャーキーのような旨みで素晴らしかったです。
こういうのはなかなか出会えないのですよねえ。
もちろん霜降り状にサシの入った中とろ側も、口当たりからしてリッチで極上。
またこの日はわさびもびっくりするくらい甘くて、そのままパクパクいただいてしまいました。
味、食感ともに3種盛りの魅力を満喫できる1皿でした。
どのお皿がメインか迷う日も多い「米花」さんですが、この日は文句なしでこちら。
お新香は、秋茄子。
キュウリみたいなカットになっていますが、色が鮮やか。
お椀はきのこたっぷりのお吸物。
こちらは秋の趣です。
大きめの白まいたけと、しめじ、えのき。
きのこの香りはもちろん、やっぱりそもそもの「米花」さんのお出汁が素晴らしいです。
〆に柿まで登場。
牡蠣のシーズンが始まったとは思っていましたが、これまた嬉しい秋の味覚に意表を突かれました。
楽しくお話しながら季節のものもいただけて、大満足でごちそう様でした!