久しぶりに茗荷谷の「一幸庵」さんへ。
去年初めていただいて大のお気に入りになった花びら餅があったので、迷わず購入。
花びら餅。
箱を開けたら香るのは牛蒡。
お正月に飾るめでたい魚とされる年魚、すなわち鮎の代わりに挟んであるそうです。
お餅は卵白を使った羽二重餅で、しゅわっとマシュマロのように口どけます。
ちらっと見えていますが、桃色の薄いお餅の生地も挟まっているのですけど、これは小豆の汁で染めているのだとか。
中には白味噌餡。
味噌餡と牛蒡ということでエキセントリックなことになりそうな組み合わせですけど、やさしいやさしい羽二重餅がふんわりと胃袋まで一緒に包み込むような1品です。
雪中梅。
日本酒の獺祭を使った錦玉羹。
「一幸庵」さんがお酒を使ったお菓子に取り組まれていることは存じ上げていて、確かビールを使ったものはいただいたことはありますが、日本酒は初めて。
半分は透明感のある日本酒の錦玉羹、半分は酒粕を使っているようで甘酒を飲んでいるような感覚。
お酒を効かせたお菓子、ではなくて、お酒そのもののようなお菓子というのが、微妙な違いのようで結構違うなあという感じ。
お酒を甘くしているわけですけれど、甘酒で慣れているからかまったく違和感はありませんでした。
初音。
薯蕷饅頭。
こちらのきめ細かく目の詰まった、それでいて、ふわっとほどけるようなシンプルな饅頭をいただきたかったのですよね。
この日は数種類用意があったのですけど、中身が白小豆だったこちらに。
この手のお菓子は小倉餡との相性こそ正解のように感じることもあるのですけど、たまに白あんなどもいただくと意外性が加わって100点を超えてくるような感動があるのですよね。
やっぱり「一幸庵」さんのお菓子はいいなあとお茶もちびちび飲みつつ、まったり過ごしてごちそう様でした!