この日は豊洲「寿司大」さんへ。
今回は待たずにスルッと店内へ入れました。
お茶とお椀が揃って、まずはツマミを…とネタケースを見渡していると、店長が「これ食べる?」とおすすめしてくださったのでそれを注文。
調理の時間待ちまして、出てきたのは…、
赤貝肝焼き。
どんなビジュアルかと思ったら、火が入って小さくギュッと縮んだ赤貝の肝がコロコロと盛られて登場。
添えてあるのは酢味噌でした。
ちょっと赤貝らしい磯の香りがして、そんなに「肝」のクセは強くなく食べやすい味。
形や食感はむしろアサリとかに似ていて、ギュッと引き締まって、焼き目が少しサクッとする独特の食感が面白かったです。
酢味噌との相性もいい感じ。
玉子焼き。
「寿司大」さんは築地時代から10席以上あるカウンターが常に埋まっていたので、玉子焼きを焼いてはできたてほかほかをそのまま全員にサービススタイルなのですけど。
この日は僕を含めて2人しか客がいなかったので、初めて2個イチサイズの玉子焼きでした。
できたての温かさと、こんなときでもできたてにこだわる温かさと。
握りは鰯から。
時期外れな感じはありますけど、脂が重すぎなくて特有の風味と上に乗せたネギの組み合わせがストレートに感じられます。
鰆。
背中側が好きなのでそちらをお願いすることが多いのですけど、今回は腹側しかないということでこちらに。
ぷちゅっとした口当たり、しっとりとける脂乗り。
寒鰆の良さがでますね。
鯖。
冬真っ盛りですけど、今年はいい鯖によく出会えている気がします。
腹身や皮下の脂乗りがいいのはもちろんのこと、赤身の部分の香りと旨みも抜群です。
鰤。
いつも大振りカットの「寿司大」さんですけど、この日は特に凄まじい厚みでした。
平目。
鰤が味わいといい、食感といい強かったので、さらりと白身で落ち着きます。
噛むたびに強まるような旨みは、お寿司のひとつの王道だなあという気持ち。
白魚。
生姜でさっぱり。
〆にのどぐろ。
皮目を炙って握ってくださいます。
バターのような甘みと、胡麻油のような香り高い脂の味。
ちょっと頭一つ抜けたお値段ではあるのですけど、満足感は頭2つ、3つと抜けたものなのですよね。
久しぶりにいただきましたが、のけぞるような凄味がありました。
というわけで楽しい朝を過ごして、ごちそう様でした!