初訪問以来気になって毎週のメニューをチェックしてしまっている牛込神楽坂のカレー屋さん「TAPiR(タピ)」さん。
この日は昼前まで身体が空いていたので朝のうちにササッと訪問できました。
ポークキーマカレー。
例によってトッピングはすべてお願いして、みょうが、自家製はんぺん、サーモンのリエット、パプリカのムース、納豆、ほうれん草、フムス、牛すじマスタード、たまご、茄子、豆スープです。
どういうものが乗ってくるか想像できないものもいくつかありましたが、意を決しての全注文です。
何を注文したか忘れてしまいそうなので繰り返しますが、一応メニューとしてはポークキーマカレーです。
右手前が自家製はんぺん。
ふわっふわな仕上がりで、少しスパイスを練り込んであります。
左はミョウガ。
サーモンの脂みたいな旨味と風味のしっかりついた油でコンフィになっていたように思います。
サーモンのリエットは、鮭そぼろのテリーヌという感じ。
濃い香り。
リエットの下敷きになっているのがフムス。
牛すじマスタード、茄子、パプリカのムース。
どれもそれぞれに風味の立ったお料理ですが、ムースのパプリカの香りが華やかで印象的でした。
たまごは温泉卵に近いですが、火の入りが独特。
ほうれん草はお豆とスパイス炒めになっています。
そしてスパイシーな納豆。
様々なスパイスが香り立って複雑に絡み合う1皿ですが、さすがに納豆の香りは頭一つ出た感じがありました。強い。
この納豆、ほうれん草辺りと玉子を絡めるのがよかったですねえ。
スパイシーだし、様々な風味が飛び出してくるのですけど、納豆、ほうれん草、玉子、鮭が入ってくると結構家庭的な「朝ごはん」っぽくもあって、つかみどころはないのに食べやすいカレーでした。
ポークキーマは食べ応えのあるカットのポークが印象的。
トッピングの豆スープは、食べている途中にごそっとかけてくださるスタイル。斬新。
ゆるりと流れるスープがライスに浸透して、モリモリだった1皿を1つのお料理にまとめ上げます。
デザート(白ワイン、ピオーネ、干しぶどう)。
これまたメニュー名からは想像できませんでしたが、比較的ストレートに登場しました。
白ワインのゼリー寄せにピオーネのコンポート、レーズンのクランブル。
白ワインのゼリーはアルコールがギンギンに香ります。
大粒のピオーネは丁寧に皮を剥いてありますが、ほんのり残るタンニンの渋みがゼリーの味わいに深みを出します。
みずみずしいゼリー寄せにクランブルが食感と、濃い甘みでアクセント。
3要素を重ねたシンプルな構成ですが、見事に足りないところを補い合ってバランスをとっていらっしゃって、これまた完成度の高い1品でした。
温かいマサラチャイ。
1回目と2回目ではこちらの気の持ちようも違うものかと思ったものの、ふたを開ければ圧倒されっぱなしの朝ご飯でした。
また次回はどんな驚きが待っているのだろうと思いながら、ごちそう様でした!