少し久しぶりに下北沢の「珈琲屋うず」さんへ。
こちらのメニューは、以前は豆ごとに店主さんがイメージする短編小説のような小品をしたためていて、それを眺めながら注文を決めていましたが、現在は基本的に口頭で好みを伝えて、お任せで店主さんに決めてもらうスタイルになっています。
聞かれるのは「ブラックかカフェオレか」「ホットかアイスか」「強めかやさしめか」といった質問項目。
ブラック、ホット、強めで注文して出てきたのはマンデリン。
いつも店主さんの一挙手一投足を見られるカウンター席に座っていたのですけど、この日は初めて壁に向かったテーブル席でした。
コーヒーに関する本がずらりと並んでいます。
以前マンデリンをいただいたときは、意表を突かれるほど温度を下げてドリップしてあって、そのやわくまろやかな口当たりに驚かされたのですよね。
今回もそのときを思い出すようなやさしい温度設定ながら、前回よりはやや高めになっていたように感じました。
やさしさだけではなく、力強さや渋みを併せ持った大人な1杯に洗練されたイメージ。
この雰囲気、空間、そして流れるジャズ。
極上の時間に色を添えてなお余りある魅力の溢れたコーヒーでした。
日めくりカレンダーはすき焼き。
ずっといたいような、でもなぜだかそろそろ家路に着きたくもなってくるようなこそばゆい気持ちになりつつ、またあまり間を置かずに来たいなと思いながらごちそう様でした!