毎朝目覚めるたびに季節が進んでいるのを感じるこの頃ですが、この日も早起きして「米花」さんへ。
サッと大皿でぶり大根。
ぶりがよく出る季節、それも脂の乗ったぶりが沁みる季節になってまいりました。
大根がモリモリでぶりは1切れ。
とはいっても大根が大きすぎるだけで、ぶりの1切れもなかなかのサイズです。
「米花」さんらしく煮汁と大根が一体になったような味の染み入り方。
口に入れると、どこに隠れていたのかというくらい大量の煮汁が流れ出してきます。
切り身をとった後のアラみたいな部位だと思いますが、かなり脂が乗ってしっとり。
大根の甘みさえ酸味に感じさせてしまうくらいに濃厚さがあります。
お新香は赤カブと、ちょっと珍しくたくあん。
小皿1つで、卓上が彩られます。
ぶり照り焼き。
「ちょっと濃くし過ぎたかも」という一言が添えられて出てきましたが、爆発的インパクトのある凄まじいビジュアルに仕上がっています。
パンッパンに膨れるほどの脂乗り。
漬け込みで色が付いているから分かりにくいですけど、火入れはそこまで深くないのかもしれません。
皮目は皮下にたっぷり脂が付いたもので、濃厚ジューシーな食べ応え。
何といってもこの腹身の脂がすごいことになっています。
印象はほぼバター。
真っ白な断面を見ると脂乗りで漬け込みを弾いていたのがよく分かります。
美しい濃淡のコントラスト。
ぶり大根にぶり照り焼きで大満足の贅沢朝ごはんだな!
と思っていると、
丼で汁物が登場。
白菜ときのこと、相当に具沢山です。
豆腐も随分たくさん入っているなあと思いながら食べ始めたのですけど、
ボラの白子が3つ入っていました。
こってり脂の乗ったぶりと合わせてさっぱりいただける汁物かと思いきや、むしろこちらの方がずば抜けて濃厚な1杯でした。
秋を通り越して冬感が出てきたなと思いながら、ごちそう様でした!