この日はお誘いいただいて、予約のとれない人気店へ。
「Pâtissière MAYO(パティシエール・マヨ)」さん。
パティシエールさんがこだわりと独創性の詰まったパフェやアシェットデセールを提供するカウンターのみのお店。
予約を受けている期間は埋まってしまっているプラチナシートなのだそうなのですよね。
定番から季節物まで、魅力的なメニューの数々に目移りしましたが2品に絞り込んで注文。
これは1度行ったお客さんも再訪したくなること請け合いで、予約の取れない人気店になるわけです。
カウンター越しに目の前で美しいお皿が仕上げられていくのを眺めるのも醍醐味のひとつ。
ときにお客さんと楽し気に会話しながらもきびきびと手際よく動かれていて、気付くとあっという間にお菓子が完成していました。
見慣れない器具が登場しまして…、
最初のデセールはこちら!
パッと見、何なのか分かりませんが、ここに先ほどの器具を使ってマロンペーストを絞って完成させる「セルフモンブラン」です。
楽しんで美味しい1皿になっています。
キャラメリゼした柿、栗の甘露煮、チョコレートのガナッシュ金木犀の香り、カダイフ、鬼灯、カスタードクリーム、バニラアイス。
マロンペーストの絞り方は本人の自由だったのですけど、ぐちゃぐちゃにしてしまいそうで怖かったのでシンプルに前後前後に動かし続けるだけにしました。
というわけでこちら!
うっとり見惚れていたいところですが、中にはアイスがあるので早速食べ始めます。
丹波栗と白あんのペーストは重すぎず、素朴な舌触りと落ち着いた香りが印象的。
どちらかというと和菓子に近いような風合いです。
ここに鬼灯が隠れているのですけど、モンブランのビジュアルとしては鬼灯が隠れない形でペーストを絞るべきだったなと反省しました。
デセールの世界、奥が深いです。
砕けたカダイフにアイス、カスタードクリームを和えつつ、栗や柿に絡めていただきます。
クリームのまったりした味わいと、栗、柿の甘み、さらにカダイフのもしゃもしゃした食感が合わさって楽しさ溢れる1皿でした。
できたてしょーとけーき。
定番商品の、目の前で作り上げるショートケーキ。
お皿や照明の雰囲気も相俟って、シンプルなだけにオーラが凄まじいです。
その日焼いたスポンジ、その場で立てたクリームを重ねて作っていて、強度のことは度外視していいためふわっふわに仕上がっているのだそう。
1人前サイズのショートケーキを作る場面をみるという機会もなかなかないので、それだけで興味深かったです。
これまたずっと見ていたいビジュアルですが、せっかくできたてなので早々にいただきます。
やわらかすぎるからカットが大変だと教わって、周りの注目を浴びる中切り進めまして…、
こんな感じ!中は熟した柿で、柿としてはジュクジュクにやわらかくなったものですが、ふわふわのショートケーキの中にあってはかなりしっかりした質感なので、綺麗に切るのに苦労しました。
そしてやっぱりびっくりするほどふわふわで、ただただ美味しいです。
ショートケーキというより1つのクリームに感じてしまうような、やわらかさと一体感が極上の仕上がりです。
なるほどこれは「できたて」でないとできないなあという、説得力がすごいショートケーキでした。
これは訪問のたび注文したくなりそうです。
というわけで2品とも鮮烈なインパクトの残るデセールでした。
気軽に行くことができないのがもどかしいですが、また機会をみつけてぜひお邪魔したいと思います。
ごちそう様でした!