この日は平日休みを取ってのんびりと豊洲市場の「米花」さんへ。
平日はやっぱり週末よりも人気まばらで、のびのびと過ごすことができるようです。
蓮根と金時人参のきんぴら。
一瞬ごぼうかと思いましたが、豪快に縦に割られた蓮根でした。
人参も金時人参だということで、色のコントラストが根菜のきんぴらにしてはかなり鮮やかに仕上がっています。
しゃきっとした上に粘りのある蓮根と、しんなりやわらかく甘みの強い金時人参。
いつもとひと味違う楽しさのある一皿でした。
メインはなめたかれい煮。
今シーズンの「米花」さんでいただくのは2度目です。
前回は身の真ん中辺りでしたが、今回は尾の身。
普通の魚だと尾の身は魅力が落ちがちですが、なめたかれいに関してはぷるんぷるんのコラーゲン質であるエンガワが広く付いているので尾の身こそ人気なのですよね。
そして卵を持っても痩せることのないしっとりした身質。
純白でまっすぐな芯の強い旨みを持つ身の表面を、甘めの煮汁が染め上げています。
魚の味と煮汁の味付けがバシッと直角に交わるような、ここしかない角度でハマった1皿でした。
白菜漬け。
深く漬けて乳酸の酸味が出たものはもちろん味わい深さがありますけど、こういう浅い漬かり具合でも素材の甘さが感じられていいですよねえ。
というわけで、冬らしさ、師走らしさ、年の瀬らしさを感じられる朝でした。
大満足でごちそう様でした!