タイ産のカカオを使ったチョコレートブランド「kad kokoa(ガートココア)」さんのボンボンショコラ「タイセレクション」が、尖ったラインナップで気になったので買ってみました。
フレーバーばかり気にして買いましたが、蓋を開けて宝石箱のような輝きにうっとり。
それぞれフレーバーを想像させるような色、模様になっていて食べる前から楽しめます。
レモングラス×ココナッツ。
フレッシュなレモングラスを香りづけした爽やかなガナッシュと、香ばしいココナッツプラリネの2層。
爽やかに抜ける香りと甘く残る余韻の組み合わせがタイ料理の王道のような何かを思わせる感じ。
バイマックルーの香りがした気がして「食べるの間違えたかな…?」とも思ったのですけど、組み合わせから生まれるシナジーで感覚が引き寄せられたのかも。
カシュープラリネ×チリ。
力強いカカオを感じるガナッシュと、プリッキーヌ(タイの唐辛子)を加えたカシューナッツのプラリネ。
非常にいい色で惹かれるものがありましたが、これだけは味見せず。
ライムキャラメル。
ココナッツミルクチョコレートを使用。ライムを加えたミルクガナッシュと、とろけるライムキャラメルの2層。
ライムとキャラメルの風味が、とけ合うでもなくそれぞれはっきりと感じられました。
レモングラスと比べてライムはややビターなニュアンス。
ジャスミンブラック。
タイ・チェンマイ発「Monsoon Tea」のジャスミンブラックティーを煮出して香りづけしたエレガントな風味のガナッシュ。
それほどジャスミンが前面に出ず、ガナッシュのカカオがほんのりと香りをまとった程度で、食べやすさのある味わい。
ジャスミンティーではなくジャスミンブラックティーだというところもポイントかもしれません。
パイナップル×バイマックルー。
パイナップルのコンフィチュールとバイマックルー(コブミカンの葉)を香りづけしたガナッシュの2層。
バイマックルーはさほどパンチが強くはなく、メインはパイナップルに寄せてありそうです。
インパクトを期待していたのでやや肩透かし感がありましたが、こちらも味のバランスがよかったように思います。
ローズイエローパイン。
エディブルフラワーやドライフルーツで彩ったタブレット。
青いチョコレートに花とパイナップルで黄色をあしらったという、ちょっとチョコレートでは見たことのない配色です。
青いのはこちらのブランドの「アンダマンブルーホワイトチョコレート」で、ココナッツミルクとスティッキーライスを使ったヴィーガン対応のもの。
事前情報はほぼなく食べたのですけど、今までチョコレートで感じたことのない全方面に露出したようなくっきりとしたココナッツの風味を感じることができました。
パイナップルのゴロゴロした感じも、口の中で風味の波打ち方が激しくて味のインパクトを生んでいます。
派手すぎて逆に味にはそんなに期待していなかったのですけど、結果的にダントツでこの1枚が気に入りました。
フレーバーの発想の自由さをとても楽しめましたし、もう一度味を確認したいものもあるので、またの機会にチャレンジしたいなと思いました。
ごちそう様でした!