「銀座ウエスト」さんの後は、最近続けているデミタス行脚の一環で銀座の「カフェ・ド・ランブル」さんへ。
創業者の関口一郎さんが著書で「ネルドリップコーヒーのメインはドウミ・タッス。レギュラーコーヒーはその延長線上にすぎない」という趣旨のことが書かれていて、色々なところで並々ならぬデミタスへのこだわりをかたっていらっしゃったようなのですよね。
ネルドリップで淹れるオールドビーンズ(熟成豆)のデミタスこそ、最高のコーヒーであるという。
久しぶりにカウンター席に。
まずは普通のコーヒーを、ということでマンデリンを注文します。
憧れのカップで出てきました。
ごくごく薄い造りの有田焼で、光に透かすとコーヒーが透けて見えるのですよね。
深煎り少量で濃厚ではありますが、同タイプの他店と比べると湯滴は割と速いペース。
湯温も高いのか、比較的尖った味の成分までしっかりと抽出されていたように思います。
力強い1杯でした。
薄手の飲み口から、すぐ来る味のインパクト。
見た目もいいですけど、この唇に当たる感覚もよいのですよねえ。
満を持してデミタス。
豆は数少ないオールドビーンズから東ティモールを選んでみました。
かなり小さなカップに、ギリギリまで注いであります。
持ち手を親指、人差し指、中指で摘まむようにして慎重に持ち上げていただきます。
ほんの少量ずつ口に含みますが、その中に詰まった味の要素の多さ、そして複雑さ。
やはり点滴はやや早めで尖った味の成分も出ている気がしますが、こちらの方が甘みや旨みにより近い苦みがパワフルに出ていました。
デミタスであるということに加えてオールドビーンズという特徴もあるので、何がどの部分にどの程度の影響が出ているのかはもう少し他のパターンの注文も試してみる必要がありそうです。
貫録の1杯でした。
大混雑のお店のイメージが強かったですけど、この日は空いていたのでじっくりメニューと向き合って注文を決めることもできました。
改めてメニューからして奥の深いお店だなと思いつつ、次回は何をいただこうか考えながらごちそう様でした!