というわけで「バンゲラズ スパイスラボ」さんの後は、メインの目的だった「チェスト船堀」さんへお邪魔してパンを買って帰ります。
7割くらいのメニューは押さえてお気に入りのパンも何となく決まってきたところではありますが、未食の商品も堅実に押さえていきます。
相変わらず手書きの商品紹介がありがたいです。
パンドミのスマイルがかわいい。
カルボナーラ。
サンドイッチで表現したカルボナーラということのようです。
パンはフォカッチャ、半熟卵は1個丸ごと、さらに黒胡椒、ペコリーノ・ロマーノはもちろんのこと、グアンチャーレまで使われた本格派です。
カルボナーラというとベーコンとかパンチェッタで代用されることが多いようにも思いますが、元はグアンチャーレを使うお料理なのですよね。
グアンチャーレというのは豚ほほ肉、いわゆる豚トロの塩漬けです。
それぞれ尖った味のパーツがギラギラと主張し合う中で、フォカッチャの小麦の香りも一角を担って味わいのベースとなる役割を果たしています。
グアンチャーレを生で食べたのは初めてだったと思いますが、焼きを入れるよりマイルドに脂の甘みとほのかな肉の旨みがサンド全体に行き渡っていました。
ざらめバター。
スライスしたバターにざらめをまぶしただけのシンプルなサンド。
パンはニシノカオリのバゲットのように思います。
バターと砂糖という、甘くてリッチなそれこそシンプルな味を想像していましたが、パン生地が合わさる効果もあってかクイニーアマンとかそういう重層的に組み合わさって「ひとつのお菓子」の味として完成された商品になっていました。
こちらのお店のバゲットの中ではふかふかで素朴な味わいなバゲットを使っているのもよく合っていたと思います。
パンドミ(はるゆたか)。
結構高加水系で、もっちんもっちんの食感。
パッと見でまず目につくほどに濃く焼き付けた上面。
ナイフでカットしようとすると、パキパキと薄く割れて剥がれていきます。
クラムの甘みと合わさって、クラストの香ばしさ、苦みがアクセントに。
いちじくのカンパーニュ(ミナミノカオリ)。
小麦の説明は「バランスのよい万能選手」。
いちじくの甘みと香りからソフトランディングで馴染みよく移り変わる小麦粉の旨みとコク。
ガリッと厚く香ばしく焼き上げた表面も、生地やいちじくの甘みと合わさってキャラメルのような風味を醸しだします。
ぶどうのカンパーニュ(春よ恋)。
小麦の説明は「白めのカンパーニュ。もっちりたべやすい」。
なるほど、いちじくと比べると確かに生地がかなり白いのが見て取れます。
白米のように穏やかな味わいの生地の中にあって、レーズンの酸味が印象的でした。
むっちりと引きのあるクラストは、噛むほど旨みが出てデンプン質の旨みが時間が経つほどに増してくるイメージです。
くるみのカンパーニュ(ノアミッシュ)。
毎回購入してしまうお気に入りのパンのひとつです。
くるみの味を飲み込んでしまいそうなほどの味濃い小麦粉が特徴です。
一方でくるみはくるみでかなり大きなサイズでゴロゴロ入っているので、強いインパクトを残します。
ガリガリに焼きが入っています。
容赦のない力強さを感じさせてくれるくるみのカンパーニュでした。
というわけで、このところ置いてあるラインナップは結構網羅してきましたが、サンドイッチ系や個性的な「クリームパン」などはまだいただけていないものがあるので、今後の楽しみにしつつごちそう様でした!