ハンバーガー、プリン、と巡ってしまいましたが、当初からこの日は目的地にしていたもうひとつの代々木のお店「あずきとこおり」さんへもこの勢いのまま伺うことに。
気になっていたかき氷は「2杯目から注文可」というルールだったので、店員さんに確認してフレンチトーストと合わせて注文させていただくことにしました。
インカのめざめ。
お目当てだったかき氷がこちら。
じゃがいもをメイン食材とした1杯です。
揚げたてのポテトチップスとサワークリームとかチーズのような発酵乳系の酸味のあるエスプーマ。
見慣れない食べ物のようで、こんなポテトチップスある……!と思わせる味の構成が面白いです。
じゃがいもと塩気、乳脂肪分が合わさると一気にビシソワーズの味が完成します。
しっかり甘みはありつつ、塩気は"甘みを引き立てる"みたいな使い方ではなくちゃんと料理の味として成立させているバランスがとても面白かったです。
中にはカットしたじゃがいもとひよこ豆が入っていたかと思います。
歯応えのある食感が入ると、味がしつこくなりすぎなくて食べよいですね。
あずきのフレンチトースト。
フレンチトーストは、かき氷と双璧をなすお店のカラーコンテンツですが、ようやく初めて注文しました。
パンは駒場東大前の名店「ル・ルソール」さんの特注品で、こちらで炊いた小豆をブリオッシュに練り込んでもらっているそう。
そもそもがバターリッチでふわしゅわっぽいパンなので、フレンチトーストにするとそれはそれは贅沢な仕上がりになっているであろうことが見て取れます。
ちょこんと乗っけられたのは、あずきのエスプーマ。
店名にも入っている「あずき」もお店が力を入れている食材のひとつ。
先日、葉桜のかき氷をいただいたときにトッピングで食べて絶品だったので、またいただく機会が欲しいと思っていたのですよね。
とはいえ熱々のフレンチトーストに載せられてくるので、若干質感は落ちていそうな雰囲気。
きめ細かさが失われているのは仕方ないか……と思いかけますが、
ちゃんと別添えでも提供されていました。
分かってらっしゃる!
きめ細かいベストコンディションのエスプーマと共に、ふっくらほくほくに炊かれたあずきも。
正直に申し上げて、フレンチトーストと合わせるのがもったいないほどこのままで上質な味わい、そして繊細な食感や風味を堪能できるひと皿になっていました。
添えられた塩で味変や、舌の調子を整える展開も途中に挟み込みます。
とにかくあずきが美味い。
表面はカリッと焼き目を付けつつ、パン自体のバターっ気も存分に活かしたとろける食感に、あずきの皮がアクセントになるフレンチトーストでした。
甘く重くなりそうなところへあずきの渋みが調子を落ち着かせます。
ついついかき氷を選んでしまう傾向は今後も変わらないかもしれませんが、たまに無性に食べたくなる日がありそうなフレンチトーストでした。
他人にもおすすめしたいなと思いつつ、ごちそう様でした!