この日は朝ごはんで、2021年にオープンした池ノ上「Cafe RoJean(カフェ・ロジーン)」さんへ。
お姉さんと弟さんが、米国・カンザス州に住むグランマ(おばあちゃん)のレシピを再現したお料理を、大叔父さんの作った器で提供する文字通りアットホームな雰囲気のお店です。
エッググープ、バナナブレッド。
写真付きのメニューはありますが、基本的に見たことも聞いたこともないお料理ばかりご並んでいます。
お菓子はちらほら馴染みのあるものもあって、この日はバナナブレッドをいただきます。
エッググープ。
トーストの上にチーズ、ベシャメルソース、ゆで卵。
仕上げにたっぷり胡椒をかけてあります。
想像できない組み合わせではないものの、そういえばこういう料理ってなかったなと気づかされる1品。
こういう欲望に忠実な感じを形にしているところがアメリカン的で好きです。
仕上げの塩胡椒は強めですが、ベシャメルはかなり落ち着いた仕上がりになっていておばあちゃんの味らしさも感じました。
トーストは6つにカットされて意外と食べやすくなっているので、サクサクといただけました。
バナナブレッド。
なかなかのボリューム。
甘いパウンドケーキにバターを添えてくるあたりさすがだなあというところではありますが、個人的にはバターナイフの柄の人参が気になって最初はバターに驚くのを忘れていました。
途中混乱してキャロットケーキを食べている気持ちに。
バナナはすっかり生地にとけ込んだ仕上がりで、焼きは深いのでやや質感はドライ。
じんわりほの香るローストバナナの甘さとくるみの香ばしさ、余韻を和らげるバターがまたよくマッチする1品でした。
コーヒーはおかわり自由のサービス付き。
朝イチに伺っているおかげもあるのか、煎りがやや深めでも飲みにくさのない穏やかに香ばしいコーヒーでした。
手作りのカップはどっしりと重みがあって、柄といい手触りといい味のあるものでした。
魅力を感じるカップってコーヒーを美味しくする1要素だったりするのですよね。
おばあちゃんのレシピというコンセプトと、「ロジーン」というおばあちゃんのお名前に引っかけて65歳以上10%オフという「ロージン割」があるのは笑いました。
10%って結構大きい。
どのお料理も1回食べてみたいと思ってしまう魅力に溢れていて、内装やお店の方、常連さんから感じられる温かい雰囲気も相まって「これは通ってしまうなあ」と思いつつ、ごちそう様でした!