以前から気になっていた茅場町のお店でモーニングをいただこうと、予約して行ってみました。
お店は日本で初めて建てられた銀行をリノベーションしたというホテルを含む複合施設「K5」の1階にあるダイニングで、目黒の人気店「kabi」さんの新業態なのだそう。
基本的には予約で席が埋まるそうで、僕も何度か挑戦したのですけど満席で予約できずにいたのですよね。
コーヒーは「Switch Coffee」さんのもの。
個人的には代々木八幡のお店のイメージでしたが、もともとは目黒のお店で日本橋にも店舗を持っているということで、「kabi」さんと似たところのある店舗展開ですね。
思ったよりは香ばしさがありましたが、浅めの焙煎ですっきりした飲み口。
モーニングではありますが、コース仕立てのお料理がテンポよく出てきました。
それぞれのポーションは軽めなので器も小振りなのですけど、どれも手触りがよく重さもちょうどいい感じ。
お店のこだわりというか、器愛みたいなものが伝わってきます。
カリフラワーのポタージュ。
非常に滑らかに仕上げたポタージュで、ねっとりと重みのある舌触りが特徴的です。
散らした胡椒のビビッドな風味がその質のよさを伺わせます。
どことなくベーコンのような動物的な旨みの力強さも感じられて、飲み応えのある1杯でした。
スモークサーモン、サワークリーム。
上に乗ったハーブはパセリでしょうか。
スモークサーモンはミキュイのように比較的火の入った仕上がりで、しっかり薫香が味わえます。
そしてハーブ、クリームと鉄板の組み合わせ。
サワードゥー、チャイブビスケット。
パンも自家製で、もっちりとした食感のサワードゥーが絶品でしたが、「ネギのような香りがする」というチャイブのビスケットもスモークサーモンによく合っていて面白かったです。
鶏肉とハーブのソーセージ、菊芋のピューレ。
自家製のソーセージとこだわりの野菜が詰まったひと皿です。
豚肉よりも軽い味になるかと思いきや、肉の旨みがゴリゴリに強くて、ハーブの風味もそれをさらにシャープにさせるものでした。
味濃い。
黒大根とにんじんのグリル。
青っぽい風味の残る甘い黒大根と、どこまでも深い甘みのにんじん。
しっかり火が入りながらも歯応えが残っていてみずみずしいお野菜でした。
菊芋のピューレ。
ねっとりとした舌触りがありますが、芋にしては軽い味わいでさっぱりしてほっこり。
クレームダンジュ、洋梨のグラニテ。
白が基調のデセールは、シンプルに見えてひと手間かかったもの。
クランブルがローズマリーの風味と説明がありましたが、多分洋梨のグラニテがローズマリーの風味だったかと思います。
さっぱりした酸のあるクレームダンジュに、洋梨の甘い香り、爽やかなローズマリーの香りがバランスよくマッチしていました。
さすが「kabi」さんのチームの作るお料理とあって、野菜をはじめとした素材そのものの旨みを抜群に引き出したお料理の数々でした。
また季節の変わる頃にいただきたくなるなと思いつつ、ごちそう様でした!