お正月も終わろうかという頃合いだったこの日、今年はおせちをあまり食べなかったなあと思い、和食屋さんへ行ってみることに。
お店は「割烹 季誠」さん。
カウンターを主としたコンパクトなお店ですが、季節を大事にしたお料理がいただけそうだったのですよね。
今回はミニコースを注文しつつ、前菜を3品から5品に増やしていただきました。
まずは前菜4品。
狙い通りおせちっぽいものも盛り込まれています。
鰤の南蛮漬け。
野菜がたっぷり入ってさっぱり。
子持ち昆布の土佐酢漬け。
コリコリした噛み応えと、こちらもさっぱりとした香り。
紅白なます。
ふぐ皮入りで楽しい食感。
黒豆。
シワなくぷっくりと膨らんだ煮上がりでした。
さらに前菜が2品。
サービスで1品増やしていただけたようでした。
ありがたい。
くわいの揚げ煎餅。
やや厚めのポテトチップスみたいなちょっととっつきやすいお料理でした。
有馬山椒煮。
魚は鰆と言われた気がしましたが、皮目の感じだと鰤っぽかったかもしれません。
身が締まるくらいに煮詰めた魚は、脂は抜ける分風味が凝縮してこれはこれでいい味ですよねえ。
続いてお造り。
ミニコースは3種盛りで提供されます。
生牡蠣。
事前に生牡蠣を食べられるか確認がありましたが、なるほどお造りの1品として出てきました。
もみじおろしが結構辛め。
まぐろ。
比較的厚みを持たせた切り方で、深い旨み、甘みのある脂。
鰤。
しっかりした脂乗りと、サクッと歯切れのいい食感が印象的でした。
続いて焼き物。
右側には安納芋の栗きんとんが添えられています。
タマクエ。
初めて食べる魚でしたが、食感は大型魚らしい繊維質ですが、脂はノドグロみたいな濃さ。
赤かぶ。
手前のごぼうが珍しい感じ。
白子。
魚介も織り交ぜつつですが、お野菜の味の濃さが際立つ天ぷらの数々でした。
というわけで、季節のものを使った丁寧な料理をいただけるお店でした。
天ぷらというと揚げ物ではあるわけですけど、こういう割烹のちょっといい天ぷらは薄衣の中で素材が蒸される形になって、特に野菜などはその味のよさを存分に感じることができる食べ方ですよね。
また季節の変わった頃に伺えたらいいなと思いつつ、ごちそう様でした!