しばらく休業していた「珈琲笠間」さんがお店を再開したと聞きつけて、さっそく吉祥寺へ。
何でも店主さんたちが体調を崩されていたようで、来るお客さんがみなさん気遣いの言葉をかけていらっしゃいました。とにもかくにもひと安心です。
エチオピア(ナチュラル・充)、小豆と苺のタルト。
タルトに狙いを定めてきたので、コーヒーは合いそうなところでエチオピアナチュラルを選びました。
深く焼き切ってはいるものの、エチオピアらしいフルーティーな味わいが余韻に残ります。
「充」というのは濃さを示していて、「しっかりと充実感のある濃いめの一杯」と説明されています。
3つの濃さがあるうち真ん中のメニューではありますが、豆を20g使っているそうなので通常のドリップでいえばかなりリッチな仕上がりと言ってよさそうです。
ゴツゴツとしたカップが好きなので、そういう意味でもツボにハマる1杯でした。
小豆と苺のタルト。
大きな苺をゴロゴロと配置して焼き込んだスクエア型のタルトです。
断面を見ると中に小豆がたっぷり入っていることが分かります。
苺の酸味を小豆の素朴な甘みで覆うようにして、コーヒーに合わせるチューニングを整えているような味のバランス。
軽いナパージュがかかっていることで、単に"素朴な焼き菓子"には留まらず"フルーツタルト"としての瑞々しさも兼ね備えていました。
このフルーティーさとコーヒーのマッチングの調整が絶妙です。
カウンター越しに店主さんの体調を気遣うようなことのひとつも言いたかったのですけど、何となく機を逸してしまったので、コーヒー豆をいつもより多めに購入するという謎ムーブを見せて帰りました。
お身体に気を付けて長く、色んな味で楽しませてもらえたら嬉しいなと思いつつ、ごちそう様でした!