モロッコ旅行を決めたので、現地の食を体験できたらと思って、モロッコ人シェフが腕を振るうお店「ライアンレストラン」さんへ。
年配のご夫婦や小さなお子さま連れのご家族など、地元に馴染んだレストランっぽい客層が意外でした。
チキンタジン。
最初は蓋を外した状態での提供でしたが、写真を撮っていいか確認すると「ちょっと待ってて」と厨房から蓋を持ってきていい感じの角度で置いてくださいました。ナイス角度。本場の角度です(?)。
大振りな骨付き肉と、ごろごろとこれまた大きなカットのお野菜。
独特な形状のタジンで蒸し調理されています。
お肉はほろほろ、ソース(スープ?)はスパイスが利いていますが、辛みはなくあくまでも香り付けとしての使い方です。
さらにいうとスパイス由来の旨みが発揮されて、それぞれの具が、素材の風味も感じながらじんわりやさしい味の塊になっているようなお料理でした。
野菜のクスクス。
お野菜は芋、かぼちゃ、にんじん、なす。
深く火が入っていますが、やわやわな中にそれぞれの個性ある食感が感じられて面白いです。
これまでクスクスって味の薄い付け合わせのイメージだったのですけど、味のはっきりしたソースの染みたこのひと皿は絶品で、スプーンが止まりませんでした。
これはモロッコ旅行に向けて期待が高まります。
元フランス領ということで、パン食文化が発展しているモロッコ。
こちらの素朴なフォカッチャみたいなパンでソースを拭いながらいただきました。
ミントティー。
ガイドブックで、モロッコではどこに行っても出てくると読んだ飲み物。
目の前で高い位置から注ぐパフォーマンスも定番だそうです。
緑茶にフレッシュミントで香りを加えるイメージなのですけど、想像以上にパンチのあるミント感でちょっと面食らいました。
物の本によると、ポット1杯に最低でも角砂糖が50個入り、モロッコの家庭では1日に1kgもの砂糖が消費され、糖尿病が社会問題になっているとか。
今回は砂糖なしで淹れてもらえましたが、楽しみ半分、不安も半分という気持ちになりました。
シェフとお話することもできて、食べにきてよかったと満足しつつ、ごちそう様でした!