午後の西荻窪に行ったら寄らずには帰れない「不眠荘」さんへ。
その名の通り眠らずに営業……とまではいきませんが、夜22時まで空いているので夕飯後の一服としても利用できてありがたいです。
今まで気付いていませんでしたが、入口の脇にショップカードの看板があったのですね。
夜にとけ込むような雰囲気が素敵です。
「店内でのお喋りはお控えください 図書館くらいの感じはどうでしょう」の2行が、このお店を表す詩のようで好きです。
コーヒーはブラジル。
深煎りで引き出された甘みはありますが、モカ系の妖艶なそれとは違い香ばしさベースでほのかに香るタイプのウッディーな甘み。
2杯目はずっと気になっていたけど初注文の水出し珈琲。
キリッと締まりのある飲み口から、強く甘く長い余韻が残り印象としてはウィスキーを飲んでいるのに近いかも。
くーっ!と喉に来るコーヒーでした。
変わり種が楽しみなバスクチーズケーキは、今回はバジル。
ちょっと身構えていただきましたが、バジルがそれほど強くないので、ハーバルで爽やかな風味のチーズケーキとしてすんなりと受け入れられる味わいでした。
閉店時間近くまで居座ってしまって、カーテンの閉まった入口を初めて確認しました。
帰り際に恒例としている看板の撮影をしようとして気付きましたが、前回と別の看板になっていました。
そしてそう思って過去の写真を改めて振り返ると、その前の看板もまた別のものだということに気が付きました。
ひっそりとした佇まいながら、楽しませてくれる要素があちこちに仕込まれていて、噛めば噛むほど味わい深いお店だなあと思いつつ、ごちそう様でした!