この日はどこか近場でハイキングでも、ということで北鎌倉から出発して山道を抜けて鎌倉の向こう側に出るコースへ。
時間的にお昼を食べたくなったので、途中の出口で一旦山を出て近くのお蕎麦屋さん「手打ちそば処 鎌倉武士」さんにお邪魔しました。
「ぶし」ではなく「たけし」さんなのだそうです。
かも十割そば。
運動した後ということで(途中ですが)、たんぱく質も摂りたくて鴨もいただくことに。
十割そばはつなぎの小麦粉を使わない分、色が黒っぽいイメージがありましたが、こちらは上品な白色。
店主さんのおすすめに従って、まずは何もつけずにそばだけいただくと、なるほど特有の香り、ほのかながらも濃さのある甘みが広がります。
整った細切りは、店主さんの腕を感じさせるもの。
小気味よい歯切れと合わせて、何もつけずに食べ切ってしまいそうな勢いでお箸が進んでしまいました。
店主さん曰く、「国産の真鴨を使っている蕎麦屋は東京にもなかなかないよ」とのこと。
つけ汁はそのまま口に含んでもやさしい味わいに感じられるような、特上の本枯節でとった力強いお出汁と鴨の旨み、奥行きのある甘みが印象的なものでした。
レモン切り。
日によって内容が変わるという変わりそばは、この日はレモン。
見た目は、ほんのり黄色みがかっているという程度ですが、食べる前から立ち上る香りは緑溢れる山の中に戻ったかのような爽やかなもの。
また別の変わりそばも気になってしまいました。
事前に口コミで見ていた通り、店主さんによる解説が止まらないので、その辺りは好みが分かれるところのようですが、そばに真っ直ぐな気持ちの表れということでしょうし、ひと口食べればもう何も気にならなくなる代物をいただくことができました。
また伺うのが楽しみだなと思いつつ、近所のお寺も紹介していただけて大満足でごちそう様でした!