近所にクレープ屋さんができたと聞いて、早速行ってみることに。
店名は「ØC Tokyo」。
何でも目黒「kabi」さんの立ち上げメンバーだったシェフが、デンマークに拠点を移して活躍されているかたわらでプロデュースしたお店なのだそう。
代々木上原という地名で表記されていましたが、笹塚駅と幡ヶ谷駅と3つの駅のちょうど真ん中くらいの場所にありました。
レモネード。
ホールスパイスがゴロゴロ入っていて、見るからに風味の豊かな自家製レモネードが出てきました。
レモンの爽快な香り、ビターな味のベースを活かしつつも、ジンジャーエール的なスパイシーで爽やかな風味も足された秀逸な1杯でした。
ストローはお店のイメージカラーとなっているブルーとなっていて、そこも素敵。
コーヒーは、デンマークつながりで現地のコーヒー店「prolog coffee」さんの豆を使用されているそう。
笹塚といえば、同コーヒー店の国内正規代理店「DEAR ALL」さんもありますね。縁がある。
浅煎りコーヒー文化の先進国であるデンマークでもトップレベルだという同店。
コーヒーチェリーの甘みと香りを軽やかに抽き出した優しい味わいは、極端に言えばフルーツシロップをお湯で割って飲んでいる感覚になるような「素材のフレーバー」を表現することにこだわったドリンクでした。
シェフこだわりのレシピだというクレープ。
大皿にバターと並べた飾らないシンプルな盛り付けです。
福岡の国産小麦粉・ミナミノカオリやグラスフェッドバターを使っているという生地は、クレープとしては焼き色が濃いめ。
イメージとしては、パンケーキのよく焼かれた部分に近いかもしれません。
薄い生地ながらも、コシがあってモチモチとした歯応えが印象的。
さらには中にジャリジャリとブラウンシュガーが忍ばせられていて、食感のリズムといい、味の重なりといい、シンプルなハーモニーが美しい調和を生んだ傑作では……?と確認すべく思わず次のひと口がどんどん進みます。
添えられているのもグラスフェッドバター。
温かい生地に、冷たいバターをカットしながら合わせていただくのがおすすめの食べ方なのだそう。
気取りすぎず、無造作なところにセンスの光る内装もそうですが、シンプルそうに見えて計算し尽くされたこだわりの詰まった絶品のクレープでした。
この生地を噛み締めにまた何度でも伺いたいなと思いつつ、ごちそう様でした!