更に井の頭線沿線を進んでいこうと思ったら、直前に「珈琲笠間」さんでの会話に名前の出た「花梨と小虎」さんの目の前を通りかかりました。
これは何かの巡り合わせと思ってお邪魔してみることにしました。
せっかくなので色々食べたいと思って、冷製の前菜9品盛りの付くセットにしました。
カブと茗荷の甘酢漬け、人参と牛蒡の胡麻和え、豆腐干絲と水菜の和えもの、胡瓜とセロリの四川山椒炒め、茄子の黒酢炒め、鶏もも肉の冷製 自家製食べる辣油がけ、カリカリ昆布 麻辣風味、サーモンの刺身の辛味噌のせ、筍の煮浸し(?)。
素材の食感や色合いが活き活きとしていて、ウキウキします。
個人的には、見た目から到底想像のできないフレッシュでジューシーな味わいの茄子の黒酢炒めが特に印象に残りました。
食材自体の味を前面に出しつつ、個性とアクセントを付ける味付けやソース系もどれも素晴らしくて感動しました。
イワシとキャベツの焼きそば。
聞き慣れない組み合わせですが、絶対美味しそうだと思って惹かれたこちらをメインで注文しました。
1尾分と思われるイワシがドーンと載っています。
豪快だけど繊細で、雑然としているようで調和のとれた美しい盛り付けです。
麺は平麺。
緑はししとうだったでしょうか。
野菜の甘み、青み、歯応え、舌触りと、それだけで満足感の高い焼きそばに、イワシの脂の香りが加わってコース料理を1皿に凝縮させているような満足感の高いら1皿でした。
魚の脂ってすごく美味しいですけど、こんな上手い使い方もあるのだなあと目から鱗でした。
杏仁豆腐 干し無花果のシロップ煮のせ。
無花果を煮たシロップに、無花果の風味と色みが移っていて、これまたシンプルで美しい1品です。
杏仁豆腐のやわらかく淡い質感に対して、無花果の甘みの深さやコクや渋みのような複雑みを味わうことのできる上品かつ深みのある1品でした。
また次はどんなお料理をいただけるだろうと再訪を心に誓いつつ、大満足でごちそう様でした!