コーヒー屋さんのコーヒーゼリーを食べたくなって、2度目の練馬春日町「純喫茶キラーズ」さんへ。
今回はカウンターが埋まっていたので、テーブルにお席をいただきます。
瑪瑙の雫(水出し珈琲)、珈琲ゼリィ。
想定外に見た目の2品になってしまいましたが、中身は全く別物です。
瑪瑙の雫(水出し珈琲)。
瑪瑙というのは「メノウ」と読んで、変種の鉱物の名前を指す言葉のようです。
大きくて美しい氷が氷山のように頭を出しています。
バカラのグラスを持ち上げると、氷の揺れてカラカラ鳴る音が涼しげ。
コーヒーを飲むときに油断すると、鼻の頭に氷が当たるので注意が必要です。
この色の濃さとしては、驚くほどやわらかい飲み口。
一方で水出しとしては、こんなに成分を抽き出せるのかと常識を覆されるようなしっかりとしたボディです。
アルコールをロックで飲むような強さがありつつ、口なじみのいい上品なアイスコーヒーでした。
写真だと違いが分かりにくいですが、こちらは珈琲ゼリィ。
自分でクリームを垂らしていただきます。
コーヒーゼリーって色の濃さの尺度で測ったことがありませんでしたが、クリームを垂らしたらその濃さがよりはっきりと見て取れました。
ゼリーは結構硬めに仕上げてあって、スプーンですくうときにキュポンッとポップな音が響き渡りました。
ビターな味わいがベースにありつつ、甘み、冷たさ、クリームで角を取りながら口に運ぶと苦みが逆にクセになるような味のバランス。
キンキンのかき氷が刺激的な冷たさでも、そこがいいと思えるときの気持ちを思い出します。
奇を衒ったことをしているわけではないのに、強い個性を持った2品にグッときました。
次は何をいただこうか楽しみにしながら、ごちそう様でした!