続けて未訪の気になっていたお店へ伺うことにして、学芸大学へ移動してクレープとガレットのお店「POPHOT」さんへ。
シェフは尾山台のパティスリー「オーボンヴュータン」出身のようで、フランスのビストロみたいな雰囲気もあるお店です。
10人以上の行列ができていて、入店できるまで1時間半くらいかかったと思います。
クレープ(Citron pressé)。
基本のシンプルなシュガーバターのクレープに、レモン果汁をたっぷり搾った1皿です。
どっしりとしてしなやかな生地を美しく折り畳んだ上に、バターがぼてっと、そしてパールシュガーをパラパラと。
パッと見の印象では、生地が分厚くて重量感があるなという感じ。
生地の質感やバターの置き方など付け焼き刃のテクニックではどうにもならないようなよさがあります。
散々SNSでは写真を見ていましたが、シンプルながら何とも美しいビジュアル。
ナイフとフォークで触ると、バターやレモン果汁がびたびたに染みて出てきて、フワフワ系に見える生地はすっかりシュワシュワにとけていることでしょうと思って口に入れるとこれがまた心地よくモチモチしています。
生地は端までふわとろで、とけ合うようにバターやレモンと渾然一体となる中で、利いてくるのはパールシュガーの食感。
提供されたお皿を見たときに「これは人気になるわ」と思いましたが、ひと口食べてまた「これは人気になる」と思い、その後口に運ぶたび同じことを感じ続けました。
もっと可愛らしい食べ物かと思っていましたが、しょっぱさとすっぱさのエッジが鋭いのも嬉しい驚き。
「食事中はスマホをカバンの中にしまう」というルールを徹底するなど接客の"厳しさ"について言及されることも多いお店ですが、これだけの数のお客さんを捌いきながら、ベストなタイミングで提供し、ベストなタイミングで食べてもらうというところを目指しているのが伝わってきて、むしろ好印象に感じました。
また他のメニューも食べたいな!と思いながらごちそう様でした!