この日は午前と午後に予定があったのですけど、間のわずかな時間に走り回れば、千駄木の「paséle」さんで間借り営業している「珈琲木の下」さんへ寄れそうだと気付いたので、走り回ることに。
水ようかん(きのかん)、ブレンド(すずかぜ)。
毎回楽しみのひとつになっている手作りのお菓子が、今月もぶっ刺さって何とかいただけないかと思っていたのですよね。
水ようかん(きのかん)。
毎度お茶目なオリジナルネームを付けていますが、ちゃんと伝わるように正式名称も添えていらっしゃるのが可愛いです。
口の中でほろほろ崩れる糸寒天独特の食感が軽快です。
若干、塩気を利かせているのが夏向けのチューニング。
甘じょっぱい味は、コーヒーの旨みをより強く感じさせる効果があるように思います。
口から涼しい1品でした。
コーヒーはブラジルを主として、ケニア、ヤンにハラールを合わせたブレンドのすずかぜ。
序盤にすっと風の抜けるようなすっきりした風味がありますが、余韻は胸をくすぐるような懐かしさみたいなものを感じる香ばしさ。
深煎りの重さはありつつも、ぐびぐびと進む1杯です。
ここで、「普段は2枚接ぎのネルフィルターを使っているけど、最近3枚接ぎも作ってみていて、結構違いがあって面白い」というお話を伺って、せっかくなので3枚接ぎでも淹れていただけることに。
すずかぜ(3枚接ぎ)。
構造としては、3枚接ぎの方が接ぎ目の部分が多い=すき間が大きくなるので、抽出速度は速くなってすっきりするようです。
一方で、また違った香りの広がり方があるため、豆によっては3枚接ぎの方が合いそうであるというお話でした。
違いを知るために、毎朝同時に同じコーヒーを2枚接ぎと3枚接ぎで抽出しているという話を、本当に楽しそうに朗らかに語ってくださって、珈琲人だなあと思ったのでした。
やっぱり毎月通いたいな!と改めて思いながら、ごちそう様でした!