久々に「イルプルのお菓子」が食べたくなり、代官山の「イルプルーシュルラセーヌ」さんへ。
開店前に着いてもかなり並んでいて待ちましたが、幸いなことに定番のお菓子は残っていたのでお目当て2品を購入できました。

トランシュ・シャンプノワーズ。
これぞ「イルプルのお菓子」とも言うべき、弓田シェフがパリの研修先で出会って生涯の友となったドゥニ・リュッフェル氏が考案したスペシャリテのひとつ。
ベースはダックワーズ。
内側にマール酒に漬けた桃とフランボワーズを含むシャンパンのムース、ジェノワーズで包んだ上にマール酒の香るバタークリーム、仕上げにガナッシュ。
お酒の要素が痛快で、かなりセンセーショナルに香るのですけど、生地やバタークリーム、ガナッシュが懐深く受け手となって絶妙なバランスを整えている印象。
このお酒の強さで、受け手要素はそれほど割合が多くはないにも関わらず、見事に均衡が保たれていて、一瞬何が起きたのか分からないほど口と頭の間で複雑な反応が駆け抜けます。
苺のショートケーキ。
季節の定番のお菓子。
いわゆる「ショートケーキ」とはまったく異なったお菓子で、シロップをこれでもかと打たれた生地がグズグズの質感になっているのがポイントです。
もはやムースをいただくのに近いようなイメージで、フォークをスッと入れながらいただきます。
苺の風味をどストレートに、ジェノワーズと合わせることでよりボリュームを持たせて味わせる構成。

最初は「全然違うお菓子だ……!」と驚きますが、段々と「ショートケーキの要点を絞って、より鮮やかに、味のボリューム感を増したお菓子」であることに気付かされます。
定番のお菓子ということもあって、貫禄の凄まじいパワーを見せつけられたような2品でした。
大大大満足で、ごちそう様でした!