この日は銀座で開催されていた「カツカレーオールスターズ」に出展していた「wacca」さんへ。
期間ごとに様々なお店が珠玉のカツカレーを提供するイベントなのですけど、いつもの如く「wacca」さんのXでの理屈から入るタイプの料理説明が激刺さりしてしまったのですよね。

ミラクルグリーンカツカレー。
これまで個人的に、カツカレーという料理は最適解がよく分からないなと思っていたのですよね。
肉質や脂の味の濃いブランド豚を使い、絶妙な揚げ加減に仕上げた「とんかつとしてのクオリティの高いとんかつ」を用意したとして、そこにカレーをかけてしまうのはもったいない気がしてしまう。相乗効果の期待できる最適解ではないように思えてしまうのですよね。
逆にカレーの方も、スパイスのエッジの利いた絶品カレーがカツカレーに合うかというと、実は求められているのは結構普通のカレーではないかという。

といったことをぼんやりと考えていましたが、そこはさすが「wacca」さんの店主さん。
カツカレーで豚肉自体の美味しさを感じにくいのはカレーのイノシン酸と油脂が豚肉のよさを消してしまうせいではないかという仮説のもと、ノンオイル&野菜だけで作ったカレーを岩中豚のカツに合わせていらっしゃるとのことです。
カレーソースは少し緑みを帯びた独特な色ですが、野菜だけで作ったと言われなければそうと分からないくらい自然な旨みの強さがあります。
イノシン酸を避けて通った旨みがポイントなのかもしれません。
岩中豚は味が濃く、やわらかくてジューシーな肉質。
カレーソースの方もはっきりした味がありますが、恐らく店主さんの狙い通りにそれぞれ後味までくっきりと感じられます。
お肉は食べ切りやすそうなボリュームな一方で、厚みがあって食べ応えがあってありがたいです。
店主さんの仮説が恐らく正しそうなことが、肌ではっきりと感じられるカツカレーでした。
この前提の上で、とんかつもカレーソースもどちらもまだまだ選択肢はあるのでしょうけど、カツカレーの可能性を広げる足がかりとなってくれそうな試みで、毎度ながら店主さんの姿勢にとても感銘を受けました。

カチュンバルサラダ。
カツカレーの前菜としては、かなり洒落たサラダです。
苺、りんご、ナタデココ、レタス、フレッシュハーブ、アボカド、大根、マッシュルーム、ピスタチオ、大麦、仕上げにペコリーノロマーノ……とかだったように思います。

ナタデココの食感が特徴的で、ちょっとフロマージュドテッドっぽさもある食感のバリエーション豊かさで楽しかったです。
大根だけ塩気がかなり立っているのが狙い通りなのか分かりませんでしたが、基本的に穏やかな味わいのサラダでした。
またお店にカレーを食べに行きたいなと思いつつ、ごちそう様でした!