lockandgo65

美味しいもの食って写真撮って、あとで振り返ってのブログ

食べ歩きの記録です。よく食べ、よく歩きます。

【広告】

赤羽橋の「PST(ピッツア・スタジオ・タマキ)」でマリナーラ、前菜5種盛り。

お昼は東京タワーのおひざ元の新店へ。
 
"某シェフ"におすすめされてオープンを心待ちにしていたのです。
多分同じソースだと思いますが、こちらの方も訪問されていますね。
 
PST(ピッツァ・スタジオ・タマキ)。
うっかりすると「ピッツァ・パスタ」だと思ってしまいそうですが、ご主人の玉城さんの名前を冠した店名のようです。
 
ランチ営業は土日祝日のみということもあって、あっという間に満席に。
お店の方曰く、「予約がおすすめ」だそうです。
 
調理台と薪窯を目の前にしたカウンター席。
 
仕込み工程の関係かもしれませんが、タイムやローズマリーに火を入れたような香りが漂っていました。
 
ナティア(ガスなしのミネラルウォーター)(590円)。
ドリンク注文は必須だそうです。
 
イタリアの水でしたが、口当たりがやわらかくて、とても飲みやすい軟水だったと思います。
 
前菜5種盛り合わせ(1000円)。
 
ちまちましたのを想像していましたが、太っ腹な1皿が出て来ました。
 
ヨーグルトのディップと久松農園の野菜たち。
実は盛り合わせを頼むか、野菜ディップを頼むかで悩んでいたので、盛り合わせにしておいてよかったです。
 
「有機栽培なので、生のまま食べられます」とのこと。
酸味とか苦味とか、しっかりアクのある味わい。
これを食べて以来、自炊用に買う野菜の嗜好もちょっと変わったくらい印象に残りました。
 
とても美味しかったです。
 
タコとセロリのマリネ。
 
塩味と酸味をしっかりと効かせてあって、タコ・セロリもちゃんと香ります。
 
かぼちゃのマリネ。
 
バルサミコとかぼちゃの、別ベクトルの甘みがマッチ。
 
国産肉のミートボール トマト煮込み。
 
ほわっとやわらかなミートボールのトマトソース煮込みです。
パルメザンチーズの香りがビビッドな存在感。
 
ブロッコリーのガーリック風味。
 
コリッと歯応えあるブロッコリーにガーリックが雄々しく香ります。
 
マリナーラ(1550円)。
"某シェフ"がおすすめしてくださった際、メニュー名を挙げられていたので今回はマリナーラに。
 
要約すると、
「生地が世界一美味しい。生地が美味しいからシンプルなマリナーラで抜群に美味しい。トマトソースも抜群に美味しい。マリナーラ美味しい。」
といったお話だったのですよ。
 
トマトソース、ニンニク、オレガノ、バジル。
 
パッと見の印象で言うと、生地は薄め、トマトソースの色味は淡め、オリーブオイルは多め。
それからコルニチョーネの焦げの強さが目に付きます。
 
トマトソースの引き方はメリハリがあって、オリーブオイルを透かして生地があちこちに見えています。
 
トマトソース自体は、甘みと旨みどちらも感じられるバランスの良い味。
ニンニクは生っぽい辛みを感じるところもあれば、火入れが深くて苦みが出ているところもありました。
 
生地はむぎゅむぎゅ詰まって、食い込むことなくはじき返されるような強い弾力。
見た目以上にコルニチョーネの焦げが香って、焼き餅を思い出すほどです。
 
それから強い塩気がストレートに感じられるのですけど、これは多分生地でもソースでもなく、焼き上げる際に振ったもの。
塩気は強いのですが、美味しい塩でした。
甘みの他に苦みや旨みも感じるような、イメージ的には"にがり"に近い感じの味わい。
 
食べていると焦げがヒラリハラリと舞い落ちます。
これはちょっと初めての経験でした。
 
僕も"本場では"とか"真の"とかいうことは分かっていませんが、一般に王道と言われているところからすると異端に近い部分も多いのではないかと思います。
生地の焦げが香るところや、ニンニクの苦みが出ているところも、機械的に採点するなら減点対象になりそうなところ。
 
でもこちらのお店では"あえて"そのように焼いているよう。
 
苦みだって味のバランスを調え、アクセントになる1要素ですもんね。
 
価格的には高級の部類に入ると思いますが、使っている素材がイチイチ最上のものに感じられました。
野菜、小麦粉、塩の良さが特に印象に残っています。
港区のこの立地ならあっという間に常連さんが付きそうですね。
 
僕みたいな庶民派どういう感覚で伺おうかまだ気持ちが定まっていませんが、また他のピッツァもぜひいただいてみたいと思います。
圧倒されてしまいますが、食べ終わるころには数えきれない要所要所がクセになって、
コルニチョーネの焦げのように脳裏に焼き付いている、そんな強い印象を残してくれるピッツァでした。

築地の「天まめ」で天まめ(持ち帰り用)。

長生庵の後はふらふら散歩したり、図書館へ行ったりしてからAさんと合流。
 
天まめさんに行くということでしたので、ご一緒させていただくことに。
今さらですが今年初めての訪問です。
 
イメージ 1
ちょうどテレビの撮影隊のみなさんと同じタイミングでお店に着いてしまって、
「一団の方かと思いました!」
と勘違いされるスタイルで入店。
 
空いている席で食べていて構わないということでしたので、お言葉に甘えてお邪魔します。
 
イメージ 2
天まめ(持ち帰り用)(530円)。
お店は7時から営業していますが、店内メニューは11時から。
それまでは持ち帰り用だけの販売、それを店内でいただくことは可能になっています。
 
リーズナブルでボリュームも軽め、むしろ気軽に食べられるメニューに思えて気になっていたのですよ。
 
イメージ 3
店主さんのお話によると、持ち帰り用も11時以降のイートイン用も使っている寒天は同じなのだとか。
 
できたての寒天は冷まさなければならないので当日は使えないそうなのですよね。
 
イメージ 7
持ち帰り用はこんな形でパックに入っているので、自分で盛り付ける楽しみがあるとも言えますね。
 
SNSに投稿される方はセンスが問われるので注意が必要です!
 
イメージ 8
さあ!僕のセンスをみなさんに問うときが来ました!
 
エイッ!よーしよしよし・・・ヨッと、ソリャッ!!
 
イメージ 9
ぶ・・・無難な盛り付けになってしまいました・・・
 
が、しかしですよ!
僕の無難な盛り付けにもかかわらず、きらきら輝くお豆としっとり潤った餡のおかげでとっても美味しそう!
 
イメージ 4
イートインメニューの器と比べて口が狭いので、何も考えないで食べると餡が先になくなってしまいそうですね。
 
バランスよくお豆や寒天を拾いながらいただきましょう。
 
イメージ 5
神津島の天草100%使用の寒天。
 
風味はすっきりとして、特筆すべきは歯応えの強さ。
ぱつっとして、ぷるん。
 
イメージ 6
後半は波照間産の黒糖を使ったくろみつをかけて。
 
食べ終わりは甘めで食べ応えをもたせるだけでなく、餡を延ばすようにして全体を馴染ませて食べるのがポイントですね。
 
というわけで、持ち帰り用「天まめ」も大変美味しくいただけました。
 
イートインメニューとの違いは、
・ボリュームが軽め
・豆の種類が1つ少ない(小豆がなかったように思います)
・パックのまま提供
・ピクルスが付かない
といったあたりでしょうか。
 
2017年4月現在の価格はイートイン880円、持ち帰り用530円ですので、その辺も参考にご検討いただければと思います。
 
個人的にはコレも大いにアリだな、と思いましたが、
次回は寒天を心ゆくまでたーっぷり食べたいような気もします♪
またよろしくお願いしますー!

築地の「長生庵」で桜海老と新玉ねぎと新ごぼうのかき揚げ、春キャベツと鴨挽肉の和風ロールキャベツ。

買い物に回った後は、場外に出て長生庵さんへ。
 
7時の開店直後に伺いましたが、朝イチからテンポよくお客さんが回転していました。
 
この日食べようと思っていたメニューは"夜メニュー"だったようで、この時間は注文できず。
 
とはいえ4番打者級の代打要員がずらっと並んでいますので、目移りしながら何とか2品選びました。
 
桜海老と新玉ねぎと新ごぼうのかき揚げ。
 
登場の段から、桜海老の色みと香ばしさが際立ちます。
 
ただ近付いて落ち着いて吟味してみると、新玉ねぎと新ごぼうの根菜特有の甘みと土っぽい香りも感じられます。
 
"根菜特有"とはいっても、土っぽさの中に若さが感じられる春の香りです。
 
衣全体に桜海老の赤みが移っているようにも見えますね。
気のせいかな?
 
でもいただいて見ると、衣のあちこちから桜海老感が顔を出すのですよ。
ひょこっとね。
 
桜海老が顔を出すのですよ。
 
ひょこっと。
 
そして瑞々しい新玉ねぎの甘み、新ごぼうのククッと引っかかる食感と香り。
 
それぞれにほどよく"強い"主張あって、面白い組み合わせのかき揚げでした。
季節が変わった頃にまた別のかき揚げもいただいてみたくなりましたよ。
 
春キャベツと鴨挽肉の和風ロールキャベツ。
 
こちらも春らしさを香らせる一品ですね。
「辛子や山椒で」とのこと。
 
鴨の濃厚な脂が、お出汁の表面を覆うように見てとれます。
 
お蕎麦屋さんのお出汁に、鴨の脂が融け出して、春キャベツの甘みが賑やかす。
さらにそのお出汁が鴨とキャベツに還ってくるという好循環。
 
鴨挽肉自体はそれほど脂を感じず。
でも、この下敷きになっているキャベツがたんまりと脂を吸っていたようで、ドロリの濃厚なとろけ方をしていました。
 
絶品絶品。
 
辛子を合わせると、後味がキュッと引き締まります。
個人的には少し強すぎるようにも感じました。
 
気に入ったのは山椒。
全体の印象をサラッと爽やかにするのですけど、なぜだか鴨挽肉の香りだけはくっきりと残るのですよね。
 
上述した通り、挽肉からは脂が抜けている印象で香りもあまり残っていないように感じていたので、山椒が魔法のようでした。
 
長生庵さんらしい、季節を感じられるお料理2品でした。
ごちそうさまでした!

【広告】