お昼は2度目の訪問の京橋「レストラン・サカキ」さんへ。
初回は「タスマニアサーモンのムニエル」目当てで伺ったもののメニューになかったのですよね。
「うわっツイてない」と残念ではありましたが、他のメニューとの兼ね合いで季節によっては外れるのかな?と潔く諦めて、そのときは数量限定のポークジンジャーをいただきました。
ポークジンジャーには満足したのですが、ハンバーグも追加すればよかったと後からいたく後悔したのですよね。
次は絶対ハンバーグを食べよう、と。
そういう前段があったものですから、メニューに「タスマニアサーモン」の文字をみつけたときは、
「うわっツイてない」
と思いました。
あってもなくても「うわっツイてない」と言われたタスマニアサーモンからしたらたまったもんじゃないのは重々承知しているのですが、もうこのときは完全にハンバーグの頭だったのですよ。
なんなら前週食べたハンバーグもこのときを見据えてハンバーグの勘を取り戻すためのようなものでしたからね。
ハンバーグをパスするなんていう選択肢は毛頭ないわけです。
かといって、この流れで次回サーモン目当てに来たら、サーモンがメニューにないめぐり合わせなのは目に見えていますからね。
メニューの上から下まで、折り返して下から上まで、みつかるはずもない「サーモン」の文字を探して往復し続けた苦い記憶が蘇ってくるのです。
そんな葛藤の中、注文のときが巡ってきました。
僕「ハンバーグと・・・」
店「はい、ハンバーグ」
僕「目玉焼き・・・」(←別注文)
店「目玉付きで」
僕「と・・・」
店「と?」
僕「サーモンもお願いします」
店「お」
というわけで。
豪華豪華。
人気店ですから2品くらい注文する人もざらにいるはず!と堂々と注文してみましたが、
お店の方の反応を見た限り、めったにいなさそうでしたね(^^;)
ハンバーグ デミグラスソース 目玉焼き付き(1000+50円)。
丸っと球体に近い厚みのハンバーグに、黒々としたデミ。
目玉焼きは黄身が鮮やかです。
デミが濃いので表面の様子は分かりづらいですが、形状からゴツゴツ武骨な成型なのが見て取れます。
さてさて、どこからどういただきますか。
付け合わせのナポリタン。
やや乾いてシックな印象。
こちらはマッシュポテト。
とてもきめ細かくてクリーミー。
デミは既製品ベースのようで、かなり甘みの強いもの。
ハインツかな?
この価格帯ですし、夜はフレンチレストラン。
ランチのハンバーグに使うだけのデミソースですから、この辺りは仕方ないかもしれませんね。
では、満を持して・・・
えいやっ!
あら、黄身はしっかり固まっているタイプでした。
ハンバーグの断面はこんな。
切ると厚みの凄まじさがよく分かります。
ちょっと赤らんでいて牛赤身っぽさが伝わってきますが、食べると結構豚の香りもしたように思います。
グリグリッと、力強い歯応え。
タスマニアサーモンのムニエル 焦がしバターとケッパーソース(1150円)。
オーストラリア南東の島・タスマニアの綺麗な海で、品種改良を重ねて養殖されたタスマニアサーモン。
脂がしっかり乗りながら、サーモン特有の臭みがないのが特徴だとか。
まず目を引くのがそのボリューム。
厚みも胴回りも相当なもの、丸々太った魚体だったのでしょうね。
付け合わせはブロッコリー・アスパラ、いんげんのソテーにラタトゥイユ、そしてマッシュポテトでした。
メニューごとにラインナップを変えてあるのが素敵ですね。
ポークジンジャーのときのもやしと野菜の炒めものもとてもよかったなあ。
では、サーモン!
バターソースがとてもいい香り、バターの1番ふくよかな香りを引き出した火入れになっています。
ちゃぷちゃぷと「バターの海」ともいうべきソースの量に最初はたじろぎましたが、後半は夢中になってサーモンに絡めながらいただいてしまいました。
腹身の方は脂が強くてジューシー。
サーモンの香りは確かにとても軽くて、バターソースとのバランスを考えたら物足りないくらいかも。
さらっといただける脂感ですね。
背中側は、腹身ほどではないもののほどよい脂乗り。
ふわりしっとり、素朴な印象のところへバターソースで妖艶なニュアンスを加えます。
皮目は厚みがあって、しっかり脂を吸ってバキッバキに仕上がっていてこれまた絶品でした。
いやいやいやいや。
ちょっと食べ過ぎたかな?というランチになりましたが、もう1度1時間前からやり直しても同じことを繰り返す自信があるくらい後悔のない選択をできました。
ここまで食べて印象がよかったのは、断然タスマニアサーモン。
おすすめを聞かれたら「間違いなくサーモン一択」と答えようと思います。
また次回は何にしようか考えつつ、ごちそうさまでした!