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美味しいもの食って写真撮って、あとで振り返ってのブログ

食べ歩きの記録です。よく食べ、よく歩きます。

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築地の「KOTOBUKIフーズ」でブカニエ(シェーブル・フュメ)、ベットマル・ドゥ・シェーブル。

久しぶりのチーズネタです。
最近は週3種類くらい購入するパターンに落ち着きました。
それも「今日は○○を買おう!」と決めて伺うことが多くなったので、新しいものを買う機会は随分減ってきましたね。
 
そして夏場は、すぐ家に帰るような場合以外はどうしてもセミハード系を選んでしままうので、しばらくはチーズ記事も減りますかねえ。
 
ブカニエ(シェーブル・フュメ)。
フランスの山羊乳のウォッシュ、「ブカン」は燻製を意味するそうです。
 
小型の三角形で、中はかなりトロトロなので気を付けて扱わないと表面に亀裂が入って流れ出してしまいそうでした。
 
シェーブルは、特徴的な香りがあとに残るイメージのものが多いですが、こちらは燻製の香りが強く残ります。
ベーコンなんかに近い、かなりくっきりと力強い燻製香が印象的でした。
 
小型ですし、個性があるので数種類買う機会にでもそのひとつとして選ぶのが良さそうです。
 
1つ1,300円くらいでした。
 
ベットマル・ドゥ・シェーブル。
こちらもフランスの山羊乳製。
 
以前ベットメル・モンターニュはいただいたことがありますが、その山羊乳バージョンですね。
 
ちょっと爽やかな酸味のあるスタートから、シェーブルの甘み。
 
後にすこーしだけ苦み。
 
セミハードではありますが、もっちりとやわらかな食感。
プティカンタルと近いタイプです。
プレーンで食べやすく、シェーブルの魅力を堪能できるチーズでした。
 
11,000円/kgと、買いやすくはない価格でした(^^;)
でもまた食べたくなってしまいそうだな。

築地の「米花」でまぐろ刺身、かまぼこ、野菜のスープ煮、切干大根、あさりのお味噌汁。

6月12日(月)、ほんのり涼しくて、ほんのり雨降りだったこの朝。
とはいってもこの梅雨はそれほど湿度が高くなくて助かっていますねえ。
 
まだまだこれからかな?
 
翌週に迫った米花さんのイベントのことでJさんは頭がいっぱいのよう。
 
すっかりハイテンションになっていらっしゃいます。
 
まずは切干大根。
 
小付けの定番ですが、個人的には久しぶりにいただきます。
 
米花さんの切干大根は、歯応えはヤワヤワで甘さも強め。
 
自分でするときは、水で戻す時間を短くして歯応えゴリゴリにしてしまうのもあって、
こういう優しい仕上がりのものをいただくと母が作ってくれた切干を思い出します。
 
夏らしい、水分が多くて丸々太ったキュウリになってきたように思います。
 
香りもよくて、ついついスイカを食べたくなってきてしまいました。
 
おや、おしゃれな1品が出て来ましたよ。
 
Jさんがキョロキョロとカウンターを見回していたと思ったら、
「これ、かけてネ!」
とミルに入ったホワイトペッパーを添えてくださいました。
 
せっかくなのでミルで胡椒を削ってミルことにします。
 
トマト、絹さや、パプリカ、新玉ねぎを軽く炒めてスープ煮にしてあります。
油は何を使っているのか分かりませんでしたが、コクのある味わいで、イメージ的にボルシチに近いものを感じました。
 
そして絹さやの中のお豆の味が濃くてびっくり。
季節物ですねえ。
 
ややや、ここでまぐろに出て来られたら、まぐろがメインということになるでしょうか。
 
スープ煮でかなり満足感があったので、
「そうか、タンパク質はまだだったか」
と意表を突かれた形になりました。
 
まぐろはさっぱり軽い味、夏らしくはあるものの酸味は控えめで食べやすい味。
 
かまぼこの甘みとちょうどいいバランスで面白かったです。
 
刺身とかまぼこの組み合わせって珍しいような。
両方魚ですけどね。
 
Jさんが丹精込めて卸してくださったという生わさび。
 
辛みがなくて、まぐろも脂が強いわけでもないのでそのままちびちびと。
大変美味しゅうございました。
 
最後は貝のお味噌汁、貝はホンビノスかな?
こちらも米花さんでは続くときは続きますが、久しぶりにいただくことができたように思います。
 
出汁がしっかり香っていい味、身体にいい味。
貝というと酒蒸しなんかも定番ですが、うまみ成分のコハク酸が発酵系の香りと相性がいいのでしょうかねえ。
 
味の良さを確かめるように、ひと口、ふた口…あっという間に飲み干してしまいました。
というわけでこの日も大満足の朝ごはんでした。
 
僕はイベントには参加できませんが、楽しんでいらっしゃってくださいね!
ごちそうさまでした。

国分寺の「茂右衛門」でトゥレトゥール(ニース風サラダ、地中海風クスクスのサラダ、ラタトゥイユ)、ブラン・マンジェ、パンデピス・フーレ。

この日のお昼は久しぶりに国分寺へ。
 
茂右衛門さんがイベントで「フレンチお惣菜」を提供されるとのことで、ぜひいただいてみたかったのですよね。
 
会場は茂右衛門さんの隣の隣のお店「サブリエ」さん。
 
白が基調のすっきりとした店内、特設会場のようで中くらいの大きさのテーブルに相席でいただきます。
 
トゥレトゥール3種盛り(600円)。
てっきりパンも付いてくるものと思っていたのですが、別で購入しなければならなかったようです。
 
ニース風サラダ。
ゆで卵、じゃがいも、トマト、きゅうり、いんげんに、アンチョビ、ツナ、パセリが絡んでいるイメージ。
 
味の軸になっているアンチョビは塩気、香りともに強いですが、ツナの脂でマイルドに、パセリの香りで爽やかに。
卵の黄身や、トマトやきゅうりの水分といった辺りもソースとしても獅子奮迅のはたらき。
 
地中海風クスクスのサラダ。
クスクスって付け合わせのイメージしかなくて、それ自体印象に残ったことってなかったのですけど、これは鮮烈なインパクトがありました。
 
ハラハラッととても軽い仕上がりのクスクスにパクチー、エシャロットが個性的ながらも抜きんでて涼し気な香り。
さらにきゅうりやパプリカ(野菜)も、香りとして強く主張しているところがよかったです。
 
ラタトゥイユ。
3つの中で「個性」の点では最も普通でしたが、トマトの甘みと旨み、少し酸味、そけへうまくとけ込んだガーリック…
シンプルな組み合わせが幾重にも膨らみを見せる味わいでした。
 
イートイン限定のデセールもあったので注文、ブラン・マンジェ(600円)。
 
アングレーズソースだけのシンプルなプレート。
やはりイルプルさんのブラン・マンジェを思い出しますね。
マットな質感。
 
「ブラン(=白)」の中にもアーモンドがにじみ出るような色味です。
 
アングレーズはキルシュが効いて、キリッとした味。
 
バニラも相当入っていましたが、まろやかになるというよりはキルシュの味を調えているような立ち位置。
今まで食べたことないほどの、シャープなアングレーズソースでした。
 
少し舌にざらつきも感じますが、ひとたびとければクリーミー。
 
杏仁のような独特の香りを放つ甘みと、お酒の効いたアングレーズが絡み合ってエキゾチックな印象すらあるブラン・マンジェでした。
 
せっかくなのでお菓子も、パンデピス・フーレ(630円)。
 
パンデピスでいちぢくのジャムをサンド。
 
茂右衛門さんといえば、ムース系のお菓子が多いですけどこちらはどっしり重みのある生地モノ。
 
選んだ後、
せっかくその場で食べるなら、崩れやすくて持ち帰りにくいムース系にすべきだったかな?とちょっと後悔しましたが、
これがすごく美味しそうだったのですよね。
 
いちぢくの甘みは、酸味や苦みに逃げることなくストレートで、研ぎ澄ませてあった感覚を蹂躙していくような力強さ。
 
色は深いといえば深いのですけど、よく見ると「真っ黒」にならずに、いちじくの色の詰まった鮮やかさが感じられます。
 
パンデピスはシナモンやアニス、クローブ、ナツメグあたりでしょうか、ふわっとくるのは甘みを代表とする香り。
 
ぼそっとした生地で、ジャムが緩いわけでもないのでちょっと厚みがありすぎるかと思いましたが、
ちょっと咀嚼してちょうどいい、味のバランスでいうと、こうでなくてはいけない構成だったと思います。
 
自家焙煎だというコーヒー(450円)は、中深煎りくらい。
 
ブラン・マンジェと合わせると、コクと苦みを感じる大人な味わい。
パンデピス・フーレと合わせると、水のように軽い飲み口。
 
なかなかにいい味の1杯でした。
 
というわけで、トゥレトゥールはもちろん、やっぱり茂右衛門さんのお菓子は素晴らしかったです。
この日は特に持ち帰りはしなかったのですけど、その点はちょっと後悔しています。
また伺います。

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