甘えびを買ったりした後、気になっていたお店へ。
ジローさんが「漁師さんがもうお盆休みに入っているから魚が少ない」と仰っていたので、お目当てのメニューがあるか不安であります。
磯野家。
暖簾に中華・和食・洋食、とあります。
黒板やホワイトボードはなく、お店は2階なのでメニューは全く分からず、不安は拭いきれないまま入店。
ややいかついお兄さんが元気に案内してくださいました。
「磯野家」としっかり書かれた湯呑でした。
この日は仕入れが少ないからか、お魚系のメニューは1,2品で、後はラーメン、焼きそば、チャーハン、餃子、フライなどガッツリメシメニューが並んでいました。
でも目当てのメニューはしっかりありましたよー。
店内に設置されたテレビで流れる朝の連ドラを観ながら待ちます。
鰯の刺身(795円)。
中位サイズの鉢に入って登場。
一切れ一切れが肉厚で、血合いと皮の間の白い脂の層をはっきりと見ることができます。
血合いの色がピンクとは言えず、ちょっと気になりましたが、いただいてみると全く問題なし!
とろりと濃厚にとける脂は、皮の下の層だけでなく身全体に潜んでいて、口の中の温度で液体になってしまうかのよう。
先日いただいたアジ酢も、脂っこさを程よく緩和させた見事な料理だと思いましたが、やっぱりガッツリ脂を感じるのも美味しいですねー。
どうやったら美味しそうに見えるか試行錯誤を重ねながら、結局似たような写真ばかり撮ってしまいましたが、この魅力が伝わるでしょうか・・・。
実物はこの何倍も綺麗で、想像の何倍も美味い脂ですよ!
こちらのお店は「築地」であることに拘泥しない、とにかく「食堂」的なお店だと感じました。
とはいえ、ほとんどのお客さんが中華メニューを注文される中、ひっそりと用意されるメニューがこの質なのは、さすが築地ですねー。
とても美味しかったです。