「今日は特に食べ歩かない」と猫廼舎さんを出ましたが、同じ四谷三丁目で気になっているメニューがあったのを思い出しました。
行列が出来ていることも多い人気店なので様子だけ見て行こうと思ったら、待たずにそのまま入れそうだったので吸い込まれるように入ってしまいました。
これは仕方ない。
というわけでやってきたのはフルーツパーラーフクナガさん。
猫廼舎さんからだと大通りに出ると通りを挟んで真正面に看板が見えるので、忘れては帰れないのですよ。
狙っていた商品が完売していないのを確認して注文します。
無花果サンドセット(1/2)(650円)。
注文時シナモンの有無を選ぶことができます。
僕は特別苦手なわけではないので有りでお願いしました。
薄めにスライスした食パンに完熟の無花果と生クリーム。
ねっとりとろりとろける無花果の食感が印象的で、シナモンの香りは強い甘さの中に自然ととけ込んでいます。
ふにゃりとやわらかな食パンは無花果の濃さを引き立てる立ち位置。
咀嚼すると生クリームと混じってさらにやわになります。
風味や塩気の感じは、もしかしたらバターではなくマーガリンを使っているのではないかと感じました(未確認)。
無花果パフェ(900円)。
真打はこちら。
前回のプラムのパフェのときもそうでしたが、今回も提供される際一言「シャインマスカットです」とだけ言われました。
前回よりも大粒で皮目も厚く、食感も甘みも上質なものになっていました。
果物も季節によって産地が替わったりして随分価格も変動しますから、こういう添え物で使うものにしてもいいときと悪いときとあるのでしょうね。
この日は脇役にするのがもったいないような1粒でしたよ。
無花果はサンドと同じく完熟。
こちらは皮を剥いてあったという違いも関係しているかもしれませんが、こちらの方が食感がやわらかくよりとろけた熟度だったように思います。
ここまで傷まずに完熟した無花果はなかなかスーパーでは手に入れにくいですから、なかなか貴重だと思います。
まずはシャーベット。
フクナガさんのシャーベットは酸味が活きているイメージが強いのですが、今回は無花果なのでまったりとした甘みと独特の風味がやわらかく広がる仕上がり。
粒の食感が舌に当たって、無花果らしさも印象的に感じることができます。
シャーベットと生クリームやミルクアイスを合わせていただくと、ザラッとした舌触りなんかと相俟ってどことなく白あんを思わせる上品に香り高い甘み。
この写真を撮っていたらマスターが「随分接写で撮るね」と話しかけてくださいました。
そうなんでござる、拙者こういう風に接写で撮るんでござる。とは言いませんでしたが、無花果のお話を詳しく聞かせてくださって勉強になりました。
たまたまだとは思いますが、今回のミルクアイスはすっきりした味わいといい、さらっとシルクのように滑らかな舌触りといい抜群にいい仕上がりでした。
そのせいもあってかシャーベットとの相性も頗る良かったです。
今回はパフェが美味しかったのに加えて、マスターとお話できたことやミルクアイスの出来の良さに大感激でした。
完熟の無花果はその辺で売っているものとは別次元の味わいでした。
またマスターとお話できる機会があったら、こちらからも突っ込んだ質問などしてみたいと思います。
ごちそうさまでした!