3月14日(木)、この日は美味しい煮込みをいただきたくなって、そういえばまだ伺ったことのなかった月島の「岸田屋」さんへ。
東京三大煮込みのひとつに名を連ねる名店ですね。
17時の開店時間ちょうどくらいに到着すると待ちなし。
戸を開けて確認したら、1巡目がぴったり満席、お料理はまだ出ていないタイミングだったので、1番待つことになるケースだと把握しました。
明るくて暖簾が出ていて、行列ができていない状況というのも珍しい気がして、1枚パチリ。
17時を過ぎた月島は、方々から焼けたソースの香りが漂いますね。
30分過ぎたくらいのところで店内へ。
コの字型のカウンターの、お誕生日席に案内されました。
メニューを眺めて注文を決めていきます。
反対サイドはまた別メニュー。
「おにぎり」が目を引きます。
隣りのハットでサングラスの紳士に突然話しかけられたのでビクッとしましたが、とても腰を低くしてタバコを吸っていいか確認されて、申し訳なさそうになよなよはにかむ表情がかわいかったです。
ウーロン茶と、お料理はポテサラから。
1品ずつ注文しようかと思っていたのですけど、ポテサラが出るのにかなり時間がかかって作戦を変更してドンドンお願いしていくことに。
野菜もたっぷり入ったスタイル。
じゃがいもはホクホク系です。
塩コショウがビリッと聞いていてお酒が進む味ですね。
次の料理を結構のんびり待つ間、次のお客さんの人数の関係で席をひとつ移動して角へ。
銀だら煮付け。
煮置きだとは思いますが、注文からだいぶ時間がかかりました。
調理に時間がかかるというより、単純に注文がたまってしまっていそうでしたね。
それでいて、注文忘れや、間違った料理が出てきたり、バタバタされているのですが、常連さん含めカウンターを囲うお客さんはみなさんニコニコ温かい目で見ていて、平和な気持ちになれました。
やっぱりお店の雰囲気を作るのって、お客さんでもあるよなあと。
煮汁は甘め。
こってりした銀だらの脂とよく合います。
牛にこみ。
注文時に「ねぎは付けますか?」と確認されたので、アリでお願いしました。
ねぎが苦手な人への配慮かとも思ったのですけど、食べた印象としては、結構量があってねぎの主張が強くて、味の印象自体が変わってしまうように感じました。
アリもナシもそれぞれどちらも良さそうです。
様々な部位のモツが使われています。
テッポウと思われるところが多かったような。
まずはモツと、口直しのねぎを行ったり来たり。
続いて七味をかけてみたり。
ねぎを煮汁に浸してみたり、あの手この手で楽しんでいただきました。
料理はどれも下町の居酒屋らしく、しっかりめながら甘くやさしい味付けでした。
料理の提供の遅さや、ミスの多さが気になりもしそうですが、僕個人の印象としては、とにかくおばあちゃまが可愛かったです。
「いらっしゃいませ」から「ありがとうございました」まで、本当に丁寧に挨拶してくださるのですよね。
メニューも豊富で、まだまだ気になるところがあるので、また伺いたいと思います。