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美味しいもの食って写真撮って、あとで振り返ってのブログ

食べ歩きの記録です。よく食べ、よく歩きます。

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築地の「和食かとう」で新サンマ塩焼き。

8月27日(土)、昨年いっぱいで閉店してしまった場内の人気店「和食かとう」さん。
 
メニューも人員も一新してリニューアルオープンして以来初訪問できずにいました。
※その間メニューも人員も「一部変わっていないかも」という噂もチラホラ
 
意を決してお店の敷居をまたぎました。
 
7時開店とのことでしたが、6時半過ぎには開けていらっしゃったようでした。
 
お茶はキンキンに冷たい粉茶。
 

旧店のメニューを踏襲しているようで違っているのがなんだかこそばゆい。

 
前は手書きの品札で味があったなあ、なんて言ったら保守志向の偏屈オヤジだと思われてしまうでしょうか。

 

ひじきともやしとパプリカの和え物をいただきます。

 
塩の味がします。

 

注文したのは新サンマ塩焼き(1500円)。

 
サイズは前日いただいた高はしさんのさんまと同じくらい、お店の方に確認したら「13入り」とのことでした。

 

初訪問にサンマの時期を選んだのにはワケがありまして。

 
もう随分前になりますが、築地に通い始めた頃は旧・かとうさんでよくサンマをいただいたのですよ。
出初めから段々脂が乗っていって、サイズもみるみる大きくなって…

 

だから旧店と新店を比較するならサンマかな、と思ったのですよね。
 
いざ。
 

かとうさんは、火力があまり強くないイメージで、却って脂がよく身に残っているサンマ塩焼きは個人的には好みに合っていたのです。

 

その点こちらは脂をしっかり落としてありますね。

 

やさしく火が入るので肝はキレイ。

 
焼き方は家庭でもできそうな雰囲気だけど、その辺では買えない特大の質のいいサンマを使ってくれるのが旧・かとうさんでしたが、
こちらは焼き方がだいぶ上手くいっていないように感じました。
 
失敗ではなくこういう焼き方なのだとしたら、焼き手の方はあまり焼き魚を召し上がらない方なのかもしれません。

 

店頭には旧店がマンガに登場したことが紹介されていました。

 

こうして宣伝に使うということは、旧店を継ごうという気持ちもあるのかもしれませんね。

 

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初訪問ではないので、入店時店頭写真は撮っていませんでしたが、退店時は「初訪問のお店だった」気がしたのでパチリ。

 

またみなさんのご感想などお聞きしつつ、何かあれば再訪しようと思います。

押上の「スパイスカフェ」でガーリックチキン、エビ☆スリランカ風、ラッサム。

お昼は押上に移動してカレーをいただきます。
 
なかなか暑い中歩いていきましたが、身体が熱くなっても食べたくなるからカレーは不思議。
 
スパイスカフェ。
一時休止されていたランチ営業を再開されたと聞いて久々に訪問。
 
前回が2012年の5月とかなので、5年以上空いてしまったことになりますね。
まだ大学4年生のころかあ。
 
ランチ営業は現在、金・土・日の週3日のよう。
 
開店時間の11時半には行列が随分延びましたが、1巡目で収まりきる人数でした。
とはいえ、その後もお客さんは次々にいらっしゃっていました。
 
メニューはカレー1種(1100円)、カレー2種(1400円)のみ。
どちらもスパイスのおかず4種とデザート、ドリンクが付きます。
 
確認するとカレー追加もできるそうで、カレー2種+1種で2000円でした。
3種類選んでお伝えしたら、どれを追加のカレーにするか入念に聞かれましたが、特にカレーの量が違ったりするわけではないそう。
何だったのでしょう?
 
まずはライスとおかずの盛られたプレートが登場。
 
ライスは日本のお米、例によって軽めで注文。
 
続いてカレーも登場。
 
カレーは追加した分結構なボリュームがありそう。
 
エビ☆スリランカ風。
トマトベースで、とにっかくエビが強いすごく強い。
玉ねぎは甘みと酸味と両方感じたので、2つのタイミングで投入しているように感じました。
 
ご主人がスリランカで食べた味を再現されているそうですが、この根こそぎありったけ引き出してきたような出汁の強さは「カレー」のジャンルで味わったことのないものでした。
 
エビ自体も4尾くらいゴロゴロと満足な量入っていました。
 
ガーリックチキン。
大振りなチキンがゴロゴロ、比較的しっかりとまとったオイルにこれまた力強いニンニクの香り。
 
イメージとしては、チキンにニンニクソースを絡めて食べているような感じ。
ガツンと1発どつかれるように感じることのできる魅力。
 
最後はお店のスペシャリテ、ラッサム。
他のお店のものとはガラッと雰囲気の違うタイプ。
 
豆がたっぷり入ってバターも多めかな?
どろりとしたソースはトマトの旨みが抜群に濃く出ています。
タマリンドの酸味も感じますが、他店でいただくような"すっぱいスープ"とはならず"酸味の香る濃厚トマトソース"といったところ。
 
おかずは豆のカレー(パリップ?)、小松菜のマスタード炒め、玉ねぎの唐辛子和え(ルヌミリス?)、マッシュポテト。
 
どれもそれほど強烈な特徴はなく食べやすいものでしたが、豆カレーに入っていたマグロのようなカツオのような魚片がモルジブフィッシュなのでしょうか?
 
デザートはブランマンジェ。
ドリンクはコーヒーと紅茶のチョイスがあったので、アイスティーで。
 
というわけで、やっぱりさすがに前回訪問時の味の感想はあまり覚えていませんでした(^^;)
 
基本的にはスリランカ形式ということでいいのでしょうか?
個人的には、スリランカカレーは経験はないのですけど、ちょうど最近本で読んだところだったので色々確認できて大変勉強になりました。
 
スリランカカレーの特徴なのか、はたまたお店の方向性なのか分かりませんが、
 
・スパイスは主張が少ない
・具材の旨味が強く出ている(「よく」ではなく「強く」)
 
といった印象が残りました。
物足りないと感じる人もいるかもしれませんが、あまり複雑な味にしないで、
エビカレーならエビの、
ガーリックチキンならガーリックとチキンの、
ラッサムならトマトとタマリンドの、
「メニュー名通り」の分かりやすい美味しさが表現されているカレーたちだった気がしました。
 
まだランチ再開があまり知られていないからそれほど並ばずに入れただけで、またあっという間に「○○時間待ち」みたいなお店になるような気がします。
空いているうちに再訪したいところですが、最近は行ってみたいカレー屋さんが多すぎるのですよねえ。
 
何はともあれ、ちょっと思い出のお店だったりもしたので、無事に再訪を果たしてカレーをいただけたのでよかったです!

「今年はサンマ小さいよね、今日は14入りか…数年前の特大18入りが懐かしいな…」「???」

突然ですが質問です。
 
 
泉から神さまが現れて、
「あなたが落としたのは18入りのサンマですか?14入りのサンマですか?それとも金のサンマですか?」
と聞かれたら何と答えますか?
 
 
今年も8月半ば頃から飲食店やスーパーでサンマをよく見かける季節になりましたね。
 
築地『和食かとう』さんで「13入り」の新サンマ(17/8/26)
 
今シーズンのサンマはとにかく小さい。
価格の高さがあまり話題にならないのも、そもそものサイズが小さいからかもしれません。
 
"日本一高い"との呼び声高い特大の新さんま塩焼きを提供する築地『高はし』さんでも、今年いただいたのは13入り。
 
13入り?
イメージ 1
「〇〇入り」というのは、1箱に何尾入っているかでサンマのサイズが分かるようにした言い回し。
「13入り」ということは1箱に13尾入っていたということを表すわけです。
例えば13入りと14入りがあったら、同じ箱に13尾しか入らない13入りの方が大きなサンマを指すんですね。
 
ここで不思議なのは、特大と言われていた数年前の高はしさんのサンマは「20入り」とか「19入り」、「18入り」と聞いたときなんか衝撃だったのです。
 
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築地『高はし』さんの「19か20入り」の新サンマ(2013/9/21)
 
「サイズに苦戦している」はずの今年「13入り」と聞いてもにわかには信じられない話でして。
 
で、例によってちょっと調べてみました。

箱の大きさが違う

イメージ 2
「13」と書かれているので13入り
 
結論から言うと、然もありなんという話ですが、箱の大きさが違うようです。
 
18入りと言われていたのは4キロ箱。単純な割り算で1尾222グラムの大物だったのですね。
それが今シーズンの13入りは2キロ箱。割り算すると1尾154グラム。要するに今のサンマを4キロ箱で表現するなら26入りということになります。
 
だから冒頭の神さまの質問に戻ると、金のサンマは教訓的に避けるとして、「18入り」を選ぶ方が正解ですね。
より正確に答えたいなら「何キロ箱ですか?」と逆質問で確認するのもよろしいかと思います。

どうして2キロ箱と4キロ箱があるの?

ここからは推測になりますが、2キロ箱と4キロ箱の使い分けについて。
 
 
正直最初は「26入りより13入りと言った方が格好がつくから」商売上言い分けているのかと思ったのですよ。
江戸っ子は見栄っ張りですからね。
 
一方、調べてみると「4キロ箱は重いから」という説も。
「4キロ箱」といっても、4キロのサンマを入れて氷を詰めると合計20キロくらいになるのだそう。
でもダブルスタンダードで14入りと18入りのサイズが逆転するようなややこしい仕組みを採用する理由としては「重いから」というのは弱い気もします。
 
で、僕なりに考えてみたのですが。
例えば4キロ箱しかなかったとしたら… 
僕はしがない小料理屋を営む店主。
毎年サンマの時期は気合いを入れてできるだけ大物を仕入れています。
他のメニューもあるのでサンマは18入りを1箱でちょうど。
やはり人気なのであっという間に売り切れますよ! 
3年後
 
年々サンマのサイズは小さくなる一方で、最近は大きくても26入り。
仕方がないので1箱仕入れますが、26本もあるので売り切るためには他のメニューは減らさないと…
そもそも小さいサンマだから人気も芳しくなく……

 

つまり4キロ箱しかない場合、大きいサンマが獲れないと最小単位が26とか28になってしまって、商売がしづらくなるのだと思うのですよね。

 

最終単位を15尾前後にして、適量の取引を行いやすくするための工夫なのではないかなと。
 
そんな風に考えましたが、いかがでしょうか。
だとしたら、これからは2キロ箱が主流になってくるのかもしれませんね。
 
最後に〇〇入りと1尾当たりの重さの目安を紹介しておきますね。
しがない小料理屋を始める際にご参照いただければ幸甚でございます。
 
【4キロ箱】
23入り:174グラム
22入り:182グラム
21入り:190グラム
20入り:200グラム
19入り:211グラム
18入り:222グラム
 
【2キロ箱】
14入り:143グラム
13入り:154グラム

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