もう別の飲み物!というくらいジャンルの違うコーヒー屋さんをハシゴしてきましたが、最後は久しぶりの虎ノ門「草枕」さんに移動して〆ることに。
日曜日が定休日で、個人的に最近土曜に時間を使えない日が多かったのでなかなか伺えずにいたのですよね。
パナマ・ゲイシャ(中浅煎)。
ネルドリップの深煎りを…‥と思ったら、パナマの浅めの焙煎の豆があったので飛びつきました。
カカオ農園という名前は初めて聞いた気がしますが、SHB(Strictly Hard Bean)という標高1500メートル以上の高地で栽培されたことを保証する等級の豆のようです。
深煎り的な重さはなく、かといって浅煎りの尖った酸味もないごくさっぱりとした飲み口で、余韻にほんのりゲイシャらしい香りがゆらめきます。
浅煎りのお店で飲む深煎りと、深煎りのお店で飲む浅煎りは全然違うところに着地する印象がありますが、これもまさにそんな感じ。
中浅煎りといっても、前提とする火入れの深さが全く異なっていそうで、極端に豆の味を残さずにあくまでも焙煎によって味の手綱を両手でガッシリ取った上で、豆の個性を少し残したような風味のバランスでした。
チーズケーキ。
いちじくのジャムを添えて。
ぎゅっと詰まってしっとり。
チーズの風味は穏やかで、濃密ながらも素朴でやさしい甘さの1品です。
コーヒーの味を立てるために計算されたようなチーズケーキでした。
この日のコーヒーハシゴの〆に相応しいメニューに出会えて大満足でした。
キャリアのある深煎りの名店ですが、コーヒーの幅の広さに挑戦されている姿勢が素晴らしいなと感動しつつ、ごちそう様でした!