「何か好きなものを食べてきていいよー」と言われたので、やはり鹿児島のうなぎを食べてみることに。
子供の頃から年に一度は鹿児島に来ていますが、うなぎは食べたことがない気が。
色々お店を調べたのですが、「やっぱりみんなで行く」ということになり、母、祖父母、さらには他にも二人親戚が同席する運びとなり、晴れて大所帯のお食事会に。
この人数でうなぎとなるとさすがに予約をしなければなりませんので、予約しました。
祖父が90歳ということを踏まえて、駐車場があり、お座敷席のあるお店で検索。
こちらのお店にヒットしました。
うなぎのふじ井。
鹿児島の大隈産のうなぎを使い、その日に捌いたものしか出さないということです。
前の日に捌いたものを出すところもあるということでしょうか。
事前に予約すれば天然物もいただけるらしいのですが、残念ながら当日予約のこの日は無理でした。
注文は僕だけうな重(松)、他はランチうな重3名、ランチうなぎひつまぶし2名です。
ランチうな重、ランチうなぎひつまぶしは共に1200円で吸い物、新香、さらにはサラダまで付きます。
うなぎの量はさすがに小さめ二枚と寂しい感じもありますが、うな重はごはんお代わり自由、ひつまぶしは出汁のお代わり自由となかなかコストパフォーマンスはいいです。
逆に倍以上の値段のする僕のうな重(松)はうなぎこそ4切れですが、小振り。
酢の物や肝吸いもこれといった感激もなく・・・。
うな重(松)(2700円)。
ランチメニューでなくてもランチ時はサラダが付くようです。
その日に捌いたうなぎしか使わないとは言いつつも、注文から5分ほどで提供されましたので焼き置きでしょうね。
普通です。
肝吸い。
肝は少し大ぶりかな?
うなぎは小振りが4切れ。
かなり期待していたので蓋を開けた瞬間・・・。
関東風と関西風が選べるとのことだったので関西風にしてみました。
ちなみに鹿児島のうな重は基本的にご飯と蒲焼が別盛りです。
うな丼はうなぎをご飯に乗せてタレをかけた状態で提供されるんですけどね。
ご飯にタレがかかるのが嫌な人はうな重、タレご飯の好きな人はうな丼を注文するようです。
結局オンザライスするんですけどw
んー薄い。
産地に来れば上質のうなぎを食べられるかと思っていましたがそういうわけでもないのですね。
これがこのお店の最上級メニューですから・・・。
関西風というのも確かにパリッとした感じはありますが、いかんせん身が薄くもともと脂も乗っていないのでうなぎの良さが完全に消えていたような・・・。
関東風の方が若干ふっくらしていましたが、こちらも脂の乗りは・・・。
うな重に関しては非常に残念な結果でした。
関東圏のスーパーに売られているものの方がむしろ肉厚で脂が乗っている気がしたりして・・・。
気を取り直しまして。
実はこのお店をチョイスした理由はもう一つありまして。
うなぎの刺身を食べられるそうなんですね。
電話で当日予約でも大丈夫か伺ったところ、OKとのこと。
しかし実際注文してみると「確認してみます」と言われ、なんと「ごめんなさい、ちょっと・・・」と断られてしまいました。。。
電話で確認したんですけど・・・、といじけてみると、もう一度確認してくださりOKが出ました。
「お時間はかかりますが」との条件付ですが、いくらでも待ちましょう。
うな重を食べ終えてもまだ出てこず、うな重の容器を一通り下げて、新しくお茶をいただきながら待ちます。
このお茶が熱すぎて、熱々のお茶に慣れたおじいちゃんおばあちゃん達も「アツッ」とてんやわんやでしたw
ようやく登場。
うなぎの刺身(2000円)。
うなぎの血って毒があるそうですね。
というわけで刺身とはいってもしっかり湯通ししてありました。
もうちょっと生っぽい写真も見たことがある気もするのですが・・・。
人生経験豊富な僕以外の面々もみなさん「うなぎの刺身」なんて存在も知らなかったそうで、興味津々。
こちらはうなぎの皮。
ゼラチン質がトゥルンとして、間違いのない食感。
これはアボカドと和えて味付けをしての提供です。
皮を綺麗に剥ぐのは手間がかかりそうですよね。
こちらは身の部分。
湯通ししているということで脂は落ちて第一印象はかなりさっぱり。
噛むとコリッコリッとし、噛み切るときはサクッと歯切れのいい食感。
そして噛んでいるうちにジュヮーッとうなぎの脂が魚特有の旨みを口いっぱいに広げます。
これは美味しい。
うな重は正直辟易しましたがwやはり来た甲斐があったと思い直しました。
親戚一同大満足。
若者ということで、刺身の取り分もかなり多めに配分されましてw
他にも一品料理は色々魅力的で、通い詰めたくなるお店でした。
うな重に関しては期待しない方がよさそうですが、激安のランチがありますからね。
通い詰めてうなぎを「通ぶって」様々堪能するには最適なお店かと思います。