lockandgo65

美味しいもの食って写真撮って、あとで振り返ってのブログ

食べ歩きの記録です。よく食べ、よく歩きます。

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築地の「高はし」で越後村上塩引鮭、しらすおろし。

この日は「高はし」さんの冬の名物「越後村上の塩引鮭」が出ると聞いてそれを目指して来たのですよね。
以前テレビで村上市の鮭を紹介されているのを見てからとても気になっている食材でした。
 
この日は前から5番目に並んだので一周目では入れませんでしたが、30分ほどで店内へ。
運良く厨房から2番目の席に着けました。
 
越後村上塩引鮭(3200円)は単品で注文。
ご飯が進まざるを得ない強烈な塩気との噂なので、
 

しらすおろし(350円)も追加。
すぐにスッと出てきましたが鮭のお供に取っておきましょう、ということで上のしらすだけちびちびといただいて待ちました。
 
こちらの大根おろしは甘くて絶品なのですよねー。
 
幸運にも最近よくご一緒する築地常連のクールダンディなお兄様の隣の席だったので「冬の高はし」について色々教わりました。
またお気遣いいただいて、憧れの若旦那さんにも紹介していただけまして。
 
そうこうしているうちにメインが登場。
 

ただの塩鮭と侮るなかれ。
塩をして冷凍しただけのその辺のスーパーの塩鮭とはわけが違います。
 
一週間塩漬けにした後適度な塩気まで洗い落とし、そこから一週間日本海から吹き付ける寒風に晒して干すことで熟成させるという手のかかった一品。(訂正:全然違うみたいです。調べて勉強し次第書き換えようかと。)
 
パリッとした皮目もその特徴と言われていますが、
 

The 高はしクオリティ。
 

もうちょっと寄って。
 
お店に入ったときから店内が香ばしかったですが、いざ自分の前に運ばれてくるともう一段階上に香ばしくなります。
 
早速食べてみようと箸を入れると・・・入れると・・・入れると?
 

箸が全く入りません。
冗談とか誇張とかでなく、本当に全く箸が刺さりません。
 
結局皮を剥がして身をほぐすか、皮ごと食べたければかぶりつくしかありませんでした。
 
ほぐすのに苦労した最初の一かけを口にした感想は、意外にマイルド。
じわじわと塩気が来て旨みより塩気が上回る印象。
 
次に大根おろしをパクリ。
 
・・・あまーーーーーい!
 
添えられた大根おろしはキュッと水気を切ってありますが、しらすおろしの方は大根の果汁がたぷたぷなので、塩気とのギャップで完全にジュースと化します。
これ、たまらないです。
大根おろしが添えられてくるのは分かっていたのでしらすおろしまで頼むのはやりすぎかとも思いましたが、この汁気があるという一点だけでも注文した甲斐がありました。
 

そして段々ほぐし慣れてきたので大き目の一口をバクリ。
今度は噛むほどに鮭の旨みがじゅんゎじゅんゎと増していくのを感じます。
食べ方一つでこんなに違うものですねー。
 
ただやっぱり長いこと口に入れているとしょっぱさが気になりますので、頃合いをみて大根おろしでリセット。
抜群に美味しいです。
 
本来一番脂の乗っている腹側は、その薄さゆえ脂がごっそり落ちてカリンカリンに。
その美味いこと。
これだけ脂を落としても落ち切らなかった少量の脂に鮭の味が詰まっています。
これはもはや燻製のような強い味わいで、噛むほど噛むほど前に来るインパクト。
 
この一切れの中だけでも全く違った味わいを楽しめたので、シモ(尾の方)もまた新たな魅力がありそうです。
 
焼き魚の奥深さを感じることができました。

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