lockandgo65

美味しいもの食って写真撮って、あとで振り返ってのブログ

食べ歩きの記録です。よく食べ、よく歩きます。

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築地の「高はし」でメヌキの煮付け。

米花を出て迷わず隣の高はしへ。
 
お目当ては高はし名物「煮魚四天王」の一角「メヌキ」。
超が付くほどの常連さんがたくさん付いているお店ですが、四天王を制覇している方はそれほどおられないようです。
なぜならこの「メヌキ」、最後に入荷したのが6年前なのだとか・・・。
1週間前に入荷した際は平日ながら前日予約分で即完売したそうで、土曜オンリーの僕には到底手が届かないメニューか・・・と諦めていました。
ところが驚いたことに2度目の入荷があったと聞いて飛びつかせていただくことにした次第です。
 
6時40分ほどから並び始め、「いつもの方々」とお話しながら待ちます。
最近スロースタート気味という噂通りこの日もややゆっくりめのオープン。
結局お店に入ったのは8時頃でした。
 
3代目が煮る前のメヌキを見せてくださって、店内のあちこちから「デカッ」という声が。
まあここにいらっしゃる方はほとんど召し上がられたのではないかと・・・(笑)
 

メヌキの煮付け(身)(4500円)。
アタマ(7000円)、カマ(6000円)を狙っていましたが、さすがに残っていませんでした。
 
大きさ、形、色、視覚に訴える全ての要素から貫録が滲み出ています。
 

切り身の煮付けでこんなに「かっこいい」のは初めてです。
 
んー・・・これは小麦色に日焼けした筋肉質な肉体美?
勇ましい。
 

皮目のゼラチン質の厚いこと。
ぷるんぷるんなのは言わずもがな、脂が甘いです。
 

鶏のトサカみたい♪と面白半分で食べてみると、ここもしっかり皮目。
ちゅるんっといただけました。
 

中骨もゴツイです。
この魚がいかに大きいか思い知らされます。
 

ムキュンッムキュンッと反発しながら浸み出してくる旨みもまた強いです。
鰆・・・鮟鱇・・・色々な魚が頭をよぎるもののあらゆる魚を蹴散らすような力強い味わいなのですよねー。
 

「大きい」「力強い」といっても決して大味だったり下品であったりはしない、不思議な魚です。
どの魚だって唯一無二の味があるわけですが、なぜだか「こんな魚食べたことない」というインパクトを持った旨みです。
 

最後に残しておいた皮目の塊。
時間が経ったせいか分厚いゼラチン質に煮汁がたんまり浸みこんで、得も言われぬ食感に甘み・・・これはたまりません。
 

完食。
美味しい魚は骨まで美味い!
大きな魚なので骨の髄までしっかり味わえました。
 
正直「煮魚四天王制覇の為に食べておきたい」ですとか「値段的に一度食べればいいかな」などという思いもあったのですが、食べた感想、この魚は本当に美味しいです。
それぞれの魚にそれぞれの良さがあるので一概には言えないかもしれませんが、まさに煮魚の王様。
ハマってしまいそうな自分が恐ろしい今日この頃です。
 
まあこの分厚い切り身を見事に煮上げる3代目の腕あってこそなのかもしれません。
3代目!めちゃめちゃ美味しかったです。
ごちそうさまでした!

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