lockandgo65

美味しいもの食って写真撮って、あとで振り返ってのブログ

食べ歩きの記録です。よく食べ、よく歩きます。

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清澄白河の「il tram(イルトラム)」でpranzoB(いんげん豆と自家製パンチェッタのリガトーニ)。

この日のお昼は、ずっと前からまいたーんさんにおすすめいただいていたお店のランチを予約していたのですよね。
何度か電話したことはあるのですけど、いつも予約が埋まっていたのですよ^^;


il tram(イルトラム)。
2013年6月オープンのイタリアンレストラン。
店内はカウンター4席、テーブル6席で想像していたよりもこじんまりしていました。


シェフはクシャッとした髪型なうえ髭も蓄えていらっしゃいますが、おしゃれな出で立ちからか清潔感を感じさせます。
言葉は多くありませんが、一言一言に人柄が滲みます。


カウンターの席に着いてお料理を待ちます。
13:00の予約でしたが、全員同時スタート。
2回転・・・ではないと思いますど確認はしていません。


自家製フォカッチャから。
素朴にカリッとしっとりもっちり。
おかわりもできるとのこと。


ホワイトアスパラのズッパ、添えられたアーモンドはお好みで。
色々楽しみにはしていましたが、ズッパも楽しみのひとつでした。

ホワイトアスパラとは、いい日に来たものですね。


ほんのりとアスパラの甘みとやさしい塩気。
ひとくち口に含んで、あ、これはアーモンドが合うとなぜか確信。


アーモンドはちょっと油が浮く感じにしっとりほろろ。
スープ自体に足りないものを補っているわけではないのですけど、吸い付くように味が馴染みます。

素材の味自体は鮮烈ではなかったものの、落ち着いたスタートとして抜群の安定感。
これはまたいただきに来たくなりそうです。
まいたーんさんがズッパの写真を載せられるたび身悶えしそうです。


前菜1皿目は鰯、焦がし玉ねぎのピューレ、ワイルドルッコラミニトマトのサラダにカラスミを振ってあります。
焦がし玉ねぎのピューレは、イメージ通りの味が想像以上に濃く甘く。
カラスミは潮の塩気。


今年の鰯はどちらでいただいても素晴らしい脂乗りですが、こちらもばっちり。
ちょっと〆てあったと思いますが、全然効いていません(笑)。

脂の強いところなので甘いピューレはちょっとしっくり来ず、やっぱり塩気が欲しくなるところでしたがカラスミと鰯もあまりピンときませんでした^^;

でも鰯自体の質は素晴らしかったです、素材の良さがこの後のコースを俄然期待させます。
玉ねぎのピューレもそれ自体すごく美味しかったです。


パプリカのピューレ、水牛のモッツァレラ、細切りコールラブのマリネ。
パプリカが鮮やか。


キャベツを意味する「コール」とカブを意味する「ラビ」を合わせて命名されたコールラビという野菜。
大根とセロリの中間のような食感。
ちょっと甘みと共に苦みがありそうなところでレモンでさわやか、オリーブオイルで香りよく。

モッツァレラも質のいいものは繊維感があるので、その辺り面白い食感の組み合わせですね。


神奈川のカマス、バルサミコとはちみつのソース、レモン、コリアンダー
なんだか意外な組み合わせで出てきました。


カマスは巻いてオーブンで蒸し焼きにしてから、皮目をバーナーで炙って提供、でしょうか。
カマスの皮目は香ばしさを出したいところですからねえ、食べ手の気持ちを分かっていらっしゃいます( ̄▽ ̄)


バルサミコとはちみつの甘み、レモンの酸味にコリアンダー
エスニックですね。

ずっと前に、エスニック料理を美味しくするコツは酸味と甘みを強くすること、と伺ったことがありますが、こちらはまさにエスニック。
流行りものの「パクチー」に便乗せずに「コリアンダーです」と出された辺り、このお皿で表現したい何かを感じました。

カマスの印象を消すことなく、あっちこっちに魅力の弾けるインパクトの強い一皿でした。


メインはいんげん豆と自家製パンチェッタのリガトーニ
予習してきた通りの「シンプルがつんっ」系のパスタですね。


芯のある漢気な茹で加減のショートパスタを、オリーブオイルとニンニク、ソルト、ペッパー、チーズの海にどぼんと絡めて。

ここまでは繊細さの漂うジャパニーズイタリアンかなあと思っていましたが、ここで突然クラシカルというか現地チック。
ギリギリ「優しい塩気」の範囲内ですが、塩気の趣もちょっとさきほどまでとは違います。

このパスタはすごく好きです。


食後はハーブティをチョイス。
他ホットのコーヒー、エスプレッソ、紅茶のほか、アイスのコーヒー、紅茶、さらにはジンジャーエールまで選べるのが少し珍しかったですね。
しかも辛口と甘口も選べるという・・・!


ドルチェはアーモンドのグラノーラ、瀬戸内レモンのソルベ、イタリアのメレンゲ菓子のアマレット
グラノーラは確かにアーモンドも入っていましたが、僕のはピーカンナッツが結構多かったです。
アマレットメレンゲ菓子にしてはカキンとハード、アーモンドの効いた味わいはふんわり。


瀬戸内レモンのソルベは蜜のような濃く、柑橘らしいビターな甘み。
グラノーラと一緒にいただくと、ヨーグルト・・・というかヤクルトのような味になって面白かったです。

お店の外までシェフが見送りに出てきてくださったので、カマスの組み合わせが面白かったです!と感想を伝えると、
「昨日までタイに旅行に行ってたんですよー影響を受けてみました(笑)♪」
ということだったのだそうです(^^)

そういう料理の作り方をしてくださるとなると、俄然通いたい気持ちが高まりますよね。
安定のズッパと珍しい食材、季節の食材が楽しみな前菜、個人的に好みにストライクなどっしり構えたパスタ。
再訪の理由を挙げ出したら枚挙に暇がありません。
「月イチで定点観測」したくなる・・・よく分かりました♪

次はいつにしよう。

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