何となく遠っ端まで歩いていこうと思っていましたが、歩き始めてすぐ入りたいお店を思い付いてしまいました。
飛び込みで入るとOKとのことでしたのでランチをいただいていくことに。
というわけでやってまいりましたのは、オーグルマン。
前回はまいたーんさんにお誘いいただいて4名のテーブル席でしたが、今回はひとりなのでカウンターに。
ランチは土曜限定ですのでお気を付けください。
基本は予約で埋まっているようでした。
カウンター越しに、小さめのガトーショコラかと思っていましたが全然違いました(笑)。
濃厚な旨みと食べやすい甘み。
先入観の問題もあるかもしれませんが、大人っぽいチョコレートを思わせるじわじわくる美味しさです。
自家製のフォカッチャは岩塩とはちみつが前面に出ています。
パルミジャーノレジャーノとか白ワインを思わせる妖艶な香り、フォカッチャはフォカッチャなのですけど、とてもリッチな味わい。
美味しかったです。
生ウニのコンソメゼリー乗せ ヴィシソワーズ仕立て(+1600円)。
6月~9月頃限定の、お店のスペシャリテ。
シンプルな構成だけに、ウニのボリュームが際立ちます。
前回もちょっと触れましたが、こちらのシェフはプロボクシングの元ミドル級日本チャンピオンという異色の経歴を持っているのですよね。
その先入観があるからか、こういうゴリッとした盛りが握り拳に見えるのですよ(笑)。
コンソメジュレはキュンと酸味の出たもの、ヴィシソワーズは深くミルキーな上にザラッと舌触り。
穢れのない純白の地に煌めく黄金色の水面。
そこへウニ!分かりやすく旨いウニ!
コントラストはっきりしているのでウニが鮮やか!
ジュレとヴィシソワーズはそれぞれ美味しい要素はたくさんあるのですけど、それぞれ単体でいうとバランスのとれた味ではないのですよね。
要するにジュレやヴィシソワーズをそれぞれ作っているときは、最後に組み合わせることをイメージしてあえて「アンバランスな味を作っている」のだと思うのですよ。
さらに言えば、味の軸になるウニは自分ではコントロールできない天然なものなわけですから。
プロの味覚と腕とセンスは計り知れないものがあるなあと感じ入ってしまいました。
季節トリュフとフォアグラのリゾット(+1000円)。
お皿から溢れてくる香りに陶酔して(´Д‛)←この顔で悶絶していたらお店の方と目が合って、少しお話をするきっかけになりました(笑)。
結果オーライです。
「サマートリュフですがもう秋なのでほとんど秋トリュフです・・・」との説明がありました。
トリュフの香りには詳しくないので季節による違いの機微は分かりませんでしたが、すごくいい香りがしましたよ(´Д‛)(笑)タマランー
トリュフって麻薬的といいますか、中毒性があって人をダメにする香りですよねえ。
これで秋冬はさらに香りが良くなるなんて、危険だ(´Д‛)ダメ!ゼッタイ!
コキコキと芯のあるリゾット、香るクリームソースのキノコはトリュフだけでなくポルチーニによるところも大きいかも。
香り香り香り香り香り・・・・・幸福感で心が破裂しそう・・・!
ぎりぎりで平静を装いながらいただいていますが・・・
フォアグラ!バン!(心が破裂する音)
基本ぷりゅぷりゅですが、表面は揚げ物のようにカリカリサクサク。
フォアグラのイメージから言うと脂のくどさがなく、味があります。
主張の多い要素の集まりなのですけど、まとまった味ですごく美味しかったです。
ふふふ、こちらのデザートは黒茶色白でまとまっているのですよねえ(^^)
スプーンを入れると驚くほどになめらか・・・、といいますかほとんど液状でよくぞ形を保っていたなあと思えるほど。
そしてアールグレイの香りがくっきりと。
これをいただいて以来無性にアールグレイを飲みたくて仕方なくなっています。
紅茶は・・・吉祥寺でしたっけ?( ̄▽ ̄)
食後のドリンクはコーヒーをチョイス。
お茶菓子にバターサブレが付いてきました。
お会計は3100円のコース(前菜+メイン+デザート+ドリンク)(僕はメインの代わりに前菜をもう1品)に追加料金のメニュー2皿でさらにサービス料がかかって6270円。
いいお値段になりました。
でもあのウニ、トリュフ、フォアグラの量を考えればかなり良心的だと思います。
この日は飛び込みでしたが、温かく迎えてくださりありがとうございました!
次回は事前にちゃんと予約して伺って、肉食います!