駅の北側にあるねいろ屋さんから、南側にあるカレーのお店に移動。
前日に吉田カレーさんにもお邪魔しましたが、荻窪ってカレーの街なのですよねえ。
欧風カレー&シチュー専門店 トマト。
手作りっぽい看板がポップで可愛らしいですが、1982年創業の老舗。
某口コミサイトTではカレーのジャンルで全国NO.1なのだそうです。
「欧風カレー」を"English Curry"と訳していらっしゃるのがちょっと興味深いですね。
これが一般的な表現なのかは分かりませんけど、もしそうなのだとしたらやっぱりインドがイギリス領だった辺りからきているのかな。
11時半オープンで12時前には営業終了の札が。
それもそのはず、この時点で30人を超える行列だったのですよ。
先日某かき氷店でグラタン→かき氷の順番でいただいて帰ったらお店を出るときに身体が冷えてしまっていて、これは逆の方がいいなと思っていたので、今回はかき氷→カレーの順番にしてみました。
ところがこれが大失敗で・・・(^_^;)
かき氷で冷え切った身体でお店に入るまで2時間・・・またしてもこれは「逆だったな」と(笑)。
ちなみに11時50分頃にいらっしゃった僕の後ろの後ろのグループで終了だったので、ギリギリでした。
人気のタンカレーや野菜メニュー、シチュー系は品切れでしたが、決めていたメニューは残っていたのでサッとそれを注文しました。
付け合わせの玉ねぎのマリネと福神漬け。
玉ねぎはオイル、醤油、酢漬けにしたもの。
これのファンも多いそうですが、独特で面白かったです。
和牛ビーフジャワカレー(辛口)(2100円)。
メニューの1番上に書いてあって価格設定も全体の真ん中くらい、選びやすいメニューなのですよね。
こちらのカレーを検索すると出てくるキーワードは「36種類のスパイス」と「油と塩分控えめ」。
どんなでしょ。
思ったよりもビターだというのが第一印象。
玉ねぎ、生姜、にんにくをよく炒めて出た甘みや旨み、コク。
そしてその先に出た苦みは、嫌な感じもせず全体にちゃんと馴染んでいます。
スパイスは何かが突出することはなく、36種類もあるのでちょっと捉えどころのない味わいです。
ホールスパイスを噛み砕いたときにそのスパイス感がちょっと跳ねる感じ。
食べている間はそんな感じなのですけど、食後に振り返るとシナモンが効いていたなあとか、そういえばあの感じはクローブか・・・とか、じわじわと明らかになってきます。
ご飯にはレーズンとチーズがかかっています。
締まりのある米の表面は水加減がいいのか使っている水がいいのか。
米自体の味わいは特別な感じもしませんけど、美味しいご飯でした。
レーズンとチーズは面白いですけど、まあまあ主張するので好みは分かれるかもしれません。
美味しくなくはないのですけどね、シンプルに食べる方がいい気もします。
お肉は小ぶりのカットですが、脂身もほどよく含んだもの。
これは特別印象に残るものではありませんでした。
しゃがれた味わいの中に凝縮した豊かな味わいが詰まっています。
メニューの説明書きや「辛口」という設定はピンときませんでしたが、考えても考えても底の見えない無限の味わいでした。
これもまたいただきたいですし、他メニューももちろん気になるのでまた伺う機会を作りたいです。
次回はもう少し早めの時間に到着しようと思います。