12月24日(火)、何も考えずに休日出勤の代休を火曜日に取ったら、クリスマスイブだったこの日。
フレンチやイタリアン、カフェに行ったらさぞカップルで溢れていることと思い、それならいっそのこと行列のカレー屋さんに行ってみることに。
というわけで、久しぶりの荻窪・トマトさん。
たまに店前に様子は見に来るのですけど、開店前には行列を切ってしまっていることが多くてなかなか伺うチャンスがなかったのですよね。
この日は10時半頃の到着で、後ろから2番目にギリギリセーフで滑り込めました。
あっという間に店内に入れた気分でしたが、計算してみると2時間強並んでいました。
というわけで13時頃に入店です。
狙っていたメニューは完売していましたが、まだいただいたことのないメニューはたくさんあるのでよく吟味して決定。
「中辛って結構辛いですか?」と聞いたのに対してお店のお母さんが「美味しい辛さでございます」と上品に受けていて、食べログカレー部門全国1位の貫録を感じました。
カトラリーと、1人分ずつ提供される副菜がセッティングされます。
スプーン、フォークと1番右端は注文したメニューのヒントになりますね。
期待が膨らみます。
福神漬けと、玉ねぎのマリネ。
玉ねぎのマリネは、結構素材自体の辛みが強いのですけど、風味の強く出たオイルをまとって異常に美味しいのですよね。
食べ始めたら止まらないやつなので、カレーが来る前に食べ過ぎないよう注意が必要です。
シーフードカレー。
トマトさんのメニューの中でも見た目の派手さではトップと言っても過言ではないカレーです。
クリスマスイブだったので、華やかなカレーをいただくのもいいかなと思ったのですよね。
カニ、海老、ホタテ貝柱、サーモン、ムール貝。
何といってもカニ爪とムール貝が目を引きますね。
手前のルーがかかったところにもシーフードがゴロゴロもりもりと隠れています。
トマトさんのカレーは、玉ねぎの甘みとビターな味わいがギュッと詰まりつつ、具材の旨みともちろんスパイスの風味が合わさって非常に複雑な味わい。
でもどこか懐かしいというか、子どものころ食べていたカレーの延長線上にあるように感じられる味なのですよね。
ホタテ貝柱。
かなりのサイズの生貝柱に、切れ目を入れて火を通しやすくしたうえで絶妙な火入れ。
内から外への圧を感じる力強い弾力がありました。
海老。
背中から包丁を入れて、ぐりんとそっくり返った海老は、表面積が大きくなってたっぷりルゥが絡みます。
サーモン。
ノルウェーとかのサーモンだったように思いますが、こちらも火が入りすぎずふっくら。
注文から時間はかかりますが、この辺りの調理をとても丁寧にされているのが伝わってきますねえ。
最後に残しておいたカニ身をほぐして、たっぷりルゥと絡めていただきました。
こちらは前評判や、待ち時間でハードルが棒高跳びレベルまで上がってしまうのですけど、毎回軽々飛び越えられるほど舞い上がってしまう至極のカレーをいただけるのですよね。
大人になって出会う美味しいカレーって「何だこれ!こんな味があるのか!」みたいな未知との遭遇みたいになることが多い気がするんですけど、ここのカレーは"子どもの頃夢見ためっちゃ美味しいカレー"という感じがして、懐かしいんですよねえ。
今回も、大大大満足でごちそう様でした!