もう1軒どこか行きたいなあと考えて、久しぶりに国分寺のパティスリー茂右衛門さんに伺うことに決めました。
久しぶり、とはいっても、前回訪問以来何度か早めの売り切れに泣いていたのですよね(^_^;)
この日はまあまあ残っていたので満足にお買い物できました。
ついでに3周年記念だという保冷バッグまでいただいて、すぐにでもバッグを持って再訪したい気持ちになっています!
新作のディジョネーズ(550円)。
カシスのババロア。
組み合わせの妙という意外性はなさそうな同系色のシンプルな構成です。
茂右衛門さんをイルプル系と呼んでいいのか分からないのですけど、このトップを飾らないところが共通しているのですよねえ。
これで美味しいから潔くてかっこいいのです。
まったりとした中からフルーティーな香りがクッと、顎をかち上げられるように現れます。
シュクシュクしゅわしゅわ。
素朴な味わいのビスキュイにはギンとフルーツの香りを強調したシロップが打たれています。
カシスから巨峰やチェリーの辺りまで広がりを見せるような豊かな風味です。
素材の「元の味」を活かすこと、お酒なんかを使って強調すること。
フランス菓子はデフォルトとデフォルメのお菓子だなあ。
タルトショコラ(480円)。
フランス・ペック社のショコラを使用。
シンプル。
タルトもショコラのタルトショコラ。
サクッほろっと、口どけのいいタルトです。
実に美しいです。
ちょっともったいない気さえしますが、いざ実食!
タルト、アパレイユ、グラサージュと3種のショコラですが、とても穏やかな波形を描く風味。
甘さはそれほど強くせず、すっきりと香りで魅せます。
ショコラって特別興味がなかったのですけど、ペック社のショコラを使っているお店は気になる今日この頃。
最近成城石井でも普通にペック社のショコラを取り扱うようになっているようなのでそちらで購入してもいいと思っているのですけど、やっぱり仕事されると全然違いますね(^_^;)
超美味しいです。
シュークリーム(キルシュ入り)(400円)。
ガッシリとしてズッシリ。
ずっと気になっていたのですけど、初めて購入しました。
のぺっと濃厚なカスタードクリームはバニラが甘く香ります。
「キルシュ入り」というのがやはり気になりますが、最初は「ん?」という程度ですが、後に残る甘さがすっきりしていることに気が付きます。
生地は厚めですが野暮ったさのないクリスピーなもの。
味わいがあって美味しいです。
ガトーショコラ(350円)。
この日はショコラ系気分だったのですよね。
ガトーショコラは以前もいただいたことがありますが、前回はイベント用のハーフサイズだったので、レギュラーサイズは初めてです。
タルトショコラに比べて少し華のある香り。
波打ち方が少しだけこちらの方が小刻みな感じ。
向こうがy=sinθならこちらはy=sin3π/2のぐらふのイメージ?(笑)
もっちりとしたまとまりの良い固形感も好みの感じ。
キャヌレ・ド・ボルドー(250円×2)。
このところカヌレは2つが基本になってきました( ̄▽ ̄)
やや小振りで、焼き色はやや浅め。
頭は河童系ですね。
パキンと薄めに焼けた表面をかち割ると中は上品に白んだ生地。
キンとお酒の香るカヌレ・・・だと思っていたのですけど、お酒は使っていないのだとかいう噂も耳に入ってきました(^_^;)
次回確認してみよう。
キャラメルとパイン(230円)。
焼菓子の新作だったかと思います。
じっとりと口どけのいい食感、味わいは意外にもパインが中心でそれほどキャラメルを感じないかな?
かといってトロピカルな軽やかさというよりは濃密な甘み。
それと分からないようにキャラメルが効いているのかもしれません。
しっかりと素材の香りの立った焼菓子でとても美味しかったです。
今回もどれも美味しくて大満足でした。
次回は来年かな?
今年はありがとうございました!
また来年もよろしくお願いします!