3月26日(土)、週末になりましたので朝から築地へ。
この週は体調が良くなかったのですけど、週末は肉食な予定を入れてあるので美味しいものを食べて元気を出しましょう。
厨房から遠い出入口付近の席でしたが、3代目が「65くん!元気?」と声をかけてくださいました。
元気です( ̄▽ ̄)
店前で決めたメニューと店内で決めたメニューを注文。
まずはタレ。
何のタレかは後半のお楽しみ。
記事のタイトルで丸分かりなのは内緒です。
小柱刺身(1500円)。
ちょっと珍しい貝メニュー、春らしさを感じる一品となると外せません。
青柳というと刺身やぬたに使われる身が「舌切り」と呼ばれて有名ですが、この貝柱も青柳。
小柱をシンプルで刺身でいただくのは案外珍しい気がします。
コリッと軽い歯応えから、身の繊維質がほぐれて甘みと旨みが広がって。
今年の春は順調に貝を楽しめている気がします。
この調子で意識してもう少し続けようと思います。
まだ、ぬたはいただいていないなあ。
メインに選んだのは桜ます照焼き(4000円)。
この週の平日には登場した日があったようで、召し上がったSさんからいい評判を伺っていたのですよ。
これ系は土曜は厳しいと諦めていたので、メニューにみつけて飛びつきました(^^)
ちなみにSさんはしっかりリピート!
メニューに「こげます」と説明があった通り、腹側はこの焼き上がり。
一応身の部位ですが、カマっぽいですね。
よく脂も乗っていたのでしょう。
背側はこんな感じに。
照焼きというよりは漬け焼きに近い調理なのかもしれません。
タレの浸みた分厚い皮目がぷりゅっと、いつもの塩焼きとは別ベクトルに進化しています。
これすごい好きっす!
味噌漬け系にもちょっと似た、ギュッと詰まった身に甘みと塩気の相乗りした風味。
「詰まった」とはいっても、脂がしっかり入ったところが多くて味の広がり方が猛烈です。
脂が落ちたところはギュギュギュッと詰まった食感、ギュギュギュギュッと詰まった旨み。
カリカリと香ばしい焼き目も合わさって、重層的に膨らんだ味わいは相乗効果の極み。
ただの「タレ+焼き魚」の足し算ではない、料理という魔法に魅せられました。
高はしさんのこういう変わり種系は一期一会で1度は注文するものの、基本の塩焼きや煮付けの完成度が高すぎて「やっぱり1番は基本かな」と思ってしまうことが多いのですよ。
それと比べると、今回の桜ます照焼きは塩焼きと並んでいても迷ってしまいそうな惹きの強さを感じました。
そのままで美味しいものにあえて手を加える難しさ。
そのハードルをしっかりと越えていました。
ごちそうさまでした!